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2人用ゲームの名作ボードゲーム「ジャイプル」レビュー!

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「ジャイプル」とは、インドにあるラジャスタン州の州都のことです。

プレイヤーであるあなたは商人です。ライバルの商人よりも裕福になって、マハランジャの専属商人となるのが目的となります。

そのためには市場で品物を効率よく集めたり、交換することでルピーを稼ぐ必要があります。より裕福になるために、よく考えて市場で取引を行いましょう。

基本情報

プレイ人数:2人

プレイ時間:30分

対象年齢:10歳以上

ゲームデザイナー:セバスチャン・ポーション

「ジャイプル」はどんなゲーム?

「ジャイプル」はシンプルながらも計算されていたかのような緻密なジレンマを体験できるゲームです。

2009年にスイスのGAME WORKS社より発表され、2010年に世界の数々のゲーム賞を受賞した経歴があります。2人用のボードゲームの先駆けと言われるほどの、傑作ボードゲームです。

簡単なルールながらも、スピード感のあるゲーム展開。それでながら悩ましいジレンマがクセになってしまう面白さがあります。

ゲームの遊び方

ゲームの準備

  • プレイヤーの間にラクダカードを3枚表向きに並べる。
  • 残りのカードを全てシャッフルして山札に全てにする。
  • 山札から各プレイヤーにカードを5枚ずつ手札として配る。
  • 残りの山札をテーブル中央に置き、上から2枚のカードをめくる。めくったカードは3枚のラクダカードの隣に表向きで並べる。(この5枚並べられたカードは「市場」と呼びます。)
  • 各プレイヤーは自分の手札の中からラクダカードを取り、自分の手前に表向きに置いて下さい。(複数ラクダカードがある場合は、重ねて置きましょう)これが各プレイヤーが所持する「家畜」となります。
  • 品物トークン、ボーナストークン、ラクダトークンをそれぞれ分けて置いておきます。
  • 3枚の「優秀の証」はトークンとは別にまとめて置いておきます。
  • 適当な方法で先手プレイヤーを決める。

*品物トークンは、品物の価格が高い順番に並べましょう。(トークンの表側に価値の数字が記載されています。)また、ボーナストークンは種類ごとにシャッフルして下さい。

以上でゲームの準備は終了です。

ゲームの手順

ゲームはラウンドごとに行われ、先に2回勝利したプレイヤーの勝ちです。

自分の手番になったら以下の通りにゲームを進めて下さい。

■自分の手番で行うこと

ゲームが始まり、自分の手番になったら以下のアクション①、②の内、1つを選択して実行して下さい。

アクション①「カードを取る」

アクション②「カードを売却する」

以上のいずれかを実行し終わったら相手の手番に移ります。次は具体的に①、②でやることを解説していきますね。

アクション①「カードを取る」

カードを取るアクションを選択したプレイヤーは、以下のA〜Cの選択肢の内、1つを選択して実行して下さい。

A.品物を1つ取る

市場にある品物カード1枚を手にとって、自分の手札に加えます。その後、空きがでた市場のカード置き場に山札から1枚引いて補充して下さい。(常に市場は5枚のカードがあることになります。)

B.複数の品物を取る(交換する)

市場にある自分が欲しいカードを全てとって、自分の手札に加えます。その後、取ったカードと同じ枚数を手札から市場に戻してください。

この時、市場に戻すカードは家畜のラクダカードと手札の品物カードを組み合わせてOKです。

■交換の注意事項
  • 市場から取ったカードと同じ種類の品物を手札から戻すことは禁止です。
  • 交換は常に2枚以上のカードで行って下さい!手札のカード1枚だけを、市場のカード1枚と交換することはできません。
C.全てのラクダを取る

市場にあるラクダカードを全て自分の家畜置き場に加えます。

その後、市場の空いたスペースに山札からカードを補充して下さい。(このラクダを取る選択をしたら、必ず常に市場にあるラクダを全て受け取って下さい)

■注意事項

プレイヤーの手札上限は7枚までです。それを超える枚数の手札は持つことができません。しかし、家畜となっているラクダカードは手札上限に含まれません。

アクション②「カードを売却する」

このアクションでは、自分の手札の中から「1種類」を選んで、その種類のカードを好きな枚数を捨札にします。

そして売却した分だけ、品物トークンを獲得しましょう。多く売却するとボーナストークンも獲得できます。それでは、AからCの順に売却を実行して下さい。

A.手札にある売却したい品物「1種類」を選び、それを好きな枚数捨札に置きます。

B.捨札にしたカードと同じ枚数分の対応する品物トークンを上から順番に受け取り、自分の手元に置く。(例:銀を3枚捨札にしたら、3枚の銀の品物トークンを上から順番に受け取る)

C.3枚以上カードを売却した場合、対応するボーナストークンを受け取る。

以上の手順でアクションを実施して下さい。

*ボーナストークンの受け取りについて

3枚売却→サイコロの3の目のようなボーナストークンを上から1枚受け取る。4枚売却した場合は4の目のボーナストークン、5枚売却は5の目のボーナストークンを上から受け取って下さい。

■売却の注意事項

ダイアモンド、金、銀を売却する時は、最低でも2枚以上を同時に売却して下さい。例えば、金カード1枚を売却することはできません。

以上のようなアクションをラウンド終了の条件を満たすまで、プレイヤー間で続けて下さい。

次からはラウンド終了について解説します。

ラウンドの終了

ラウンドは以下の条件を満たしたら、即終了となります。

  1. 品物トークンの内、3種類が全てなくなった時
  2. 市場の空きスペースを補充する際に、山札のカードが足りなくなった時

以上の条件いずれかを満たしたら、そのラウンドは即終了です。ラウンドが終了したら、次は得点計算に入ります。

得点計算について

得点計算は以下を参考にして、その合計を計算して下さい。

  1. 自分の家畜のラクダカードの枚数が多いプレイヤーは、ラクダトークン(5ルピー)を受け取る。(家畜のラクダカードの枚数が同じ場合は、どちらもラクダトークンを受け取れません)
  2. 各プレイヤーは自分が獲得した全てのトークンを裏返しにします。トークンの裏に記載されている数字が得点(ルピー)です。その得点を合計して、どちらのプレイヤーが合計点が多いか計算して下さい。

以上の集計で、合計得点が多いプレイヤーが「優秀の証」を1枚手に入れます。

*もし両プレイヤー合計獲得点が同じの場合は、ボーナストークンの所持数が多い方が「証」を受け取って下さい。それも同数の場合は、品物トークンの枚数が多い方が「証」を受け取ります。

新たなラウンドの準備

どちらのプレイヤーも「優秀の証」を2枚手に入れてなければ、再度ゲームの準備を行い、新たなラウンドを始めましょう。先番は前のラウンドで負けたプレイヤーからです。

ゲーム終了

先に「優秀の証」を2枚手に入れたプレイヤーの勝利です。

感想:シンプルながらも絶妙なジレンマが楽しい!

「ジャイプル」は昔からある2人用ボードゲームです。現代でも遊ばれていることから、その面白さはやはり納得のいくものでした。

このゲームのカギはなんといっても、「ラクダカード」です。説明を聞いた限りだと、あまり大きな意味を持つカードには見えない印象をうけるかもしれませんが、非常に重要なカードになっています。

まずラクダカードは交換する際に、手札の代わりに使用することができます。つまり、市場から多くの枚数のカードを交換する時に、家畜置き場にラクダカードが多くあると、その分手札の代わりに使用することが可能です。これにより、手札以上のカードを獲得できます。

ラクダカードは何枚か残しておくと、大量のポイントを稼ぐチャンスを狙うことができます。故にラクダカードは重要とみなされるのです。

しかし、市場に並べられたラクダカードは、必ず一括で取らなければなりません。そのためラクダカードを全て取った後には、市場のカードが大きく変わります。状況によっては次の相手の手番で良いカードを多くとられてしまうかもしれません。

以上のことからラクダカードをうまく使えれば、勝率はかなり高くなるのではないかと思います。そして、このジレンマがゲームを面白くしていると思いました。

2人用でありプレイ時間も長くなく、ルールも簡単なのでとても遊びやすいです。多くの人に勧められるボードゲームだと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか。

「ジャイプル」はジレンマが悩ましい、2人用ボードゲームの傑作でした。

ルール自体も一回やればすぐに覚えられるほどですし、手軽に繊細なジレンマを体験できるボードゲームです。

新版も発売されたので、旧版がなかなか手に入りにくかった方でも手軽に購入することができます。この機会にぜひ「ジャイプル」を遊んでみて下さい。

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