「スカル」は古い時代から受け継がれてきた歴史あるブラフゲームです。
プロの鑑定団曰く、「スカル」こそが古来の原型に忠実な姿として再現されたのが、このゲームだそうです。
あなたの目の前には4枚のディスクがあります。3枚は花、1枚は髑髏が描かれている。プレイヤー同士でディスクを置いていき、「髑髏」をめくることなく、プレイヤーが宣言した枚数をめくることができればチャレンジ成功です。
度胸と駆け引きが楽しめる心理戦を楽しんで下さい。
基本情報
プレイ時間:15分〜45分
プレイ人数:3人〜6人
対象年齢:10歳以上
ゲームデザイナー:エルヴェ・マルリー(Herve Marly)
「スカル」はどんなゲーム?
「スカル」は2011年にフランスから発表されたブラフゲームです。もとは「髑髏と薔薇」という名前で販売されていました。なんと100年前にサンフランシスコで流行っていたという歴史の長いボードゲームです。
非常に単純なルールながらも、ブラフゲームを存分に楽しむことができるボードゲームとなっています。ちょっとオシャレなデザインも個人的には気に入っています。
ブラフゲームの中でも強い人気を誇っているゲームです。ブラフゲームが好きな方や、興味がある人はぜひ遊んでみることをオススメします。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
- 各プレイヤーは自分がゲームで使用する色を1つ選択して、4枚のディスクとプレイマットを受け取る。
- 各プレイヤーは自分のプレイマットを、髑髏が描かれている面を表にして自分の前に置く。
- 各プレイヤーは自分のディスク4枚を他のプレイヤーに見えないように、手札として持つ。
- 先手プレイヤーを適当な方法で決める。
以上で、ゲームの準備は終了です。
ゲームの流れ
目的は「チャレンジ」を2回成功させることです。チャレンジは慎重に戦略を考え、実行しなければなりません。時には度胸や駆け引きも必要です。よく考えてプレイしてくださいね。
ゲームは以下の通りに進行していきます。各項目ごとに説明していきますね。
- カードの初期設置
- ディスクの追加
- チャレンジ
- チャレンジの判定
- 次のラウンド
1.カードの初期設置
各プレイヤーは自分のディスクの中から好きなものを1枚選び、裏向きにして自分のプレイマットの上に設置します。全員がディスクをマットの上に置いたら、「②ディスクの追加」に進んで下さい。
2.ディスクの追加
ここからは先手プレイヤーから順番に時計回り順にプレイして下さい。先手プレイヤーから2枚目のディスクを裏向きに出すことができます。
しかしこれ以上ディスクを置けない。または置きたくないプレイヤーは「チャレンジ」を宣言します。
「チャレンジ」について
チャレンジを宣言したプレイヤーは、「3.チャレンジ」でプレイマットに置かれたディスクを表向きにしてめくる枚数を宣言します。
その後、他のプレイヤーは以下のいずれかを実行しなければなりません。
A.前のプレイヤーが宣言した枚数よりも多い枚数を宣言する。
B.パスと宣言して自分のプレイマットをテーブル中央に移動させる。
*ここで中央に置いたプレイマットの上のディスクは、全て「③チャレンジ」で実際にめくる対象となります。最も多い枚数を宣言をしたプレイヤー1人を除いて、全員がパスをするまで以上のことを続けて下さい。これで最も多い枚数を宣言したプレイヤーが、「チャレンジャー」となります。
以上の後、「3.チャレンジ」に進んで下さい。
■注意点
- チャレンジの際、0枚やプレイヤー全員が置いているディスクの合計枚数よりも大きい枚数を宣言することはできません。
- 一番最初の先手プレイヤーで、各プレイマットに1枚しかディスクが置かれていない状態からでも最大数の宣言をすることも可能です。
- 自分の手番に、これ以上置くディスクが手元にない場合は、必ずチャレンジ宣言をしなければなりません。
3.チャレンジ
チャレンジャーとなったプレイヤーは以下のルールに従って、チャレンジを進めて下さい。
- 先に自分のプレイマットに置かれているディスクを全てめくらなければならない。
- 自分のディスクをめくった後、好きな順番で他のプレイヤーのディスクをめくる。(他のプレイヤーのディスクはすべてをめくる必要はありません!)
- ディスクは1枚ずつめくる。
以上のルールで、宣言した枚数分めくっていって下さい。しかし、めくったディスクで髑髏が表向きになったら、その時点でディスクをめくるのはストップです。
4.チャレンジの判定
チャレンジは成功か失敗のどちらかです。髑髏がめくられたらチャレンジは失敗。宣言した枚数と同じ枚数をめくり、「髑髏」がでなければ成功です。
■チャレンジが成功した場合
チャレンジが成功した場合は、自分のプレイマットをめくって「花」の面を表にします。
2回チャレンジに成功したら勝利ですので、所謂リーチ状態となります。
■チャレンジが失敗した場合
髑髏がめくられた時点でチャレンジは失敗。一旦手を止めて、以下のことを実施して下さい。
A.失敗したチャレンジャーは、手元に残っているディスクを全て集めてシャッフルする。
B.めくられた髑髏を所有していたプレイヤーは、失敗したチャレンジャーのディスクから、裏向きのまま1枚選びます。
C.Bで選ばれたカードは、裏向きのままゲームから除外する。
*稀に失敗したチャレンジャーが、自分のディスクから髑髏をめくってしまった場合があります。その時は失敗したチャレンジャー自身が任意に自分のディスク1枚を選んでゲームから除外して下さい。
もし、チャレンジャーが手元のディスクを全て失ってしまったら、その時点でそのプレイヤーはゲームから除外です。プレイマットを裏返しにして、ゲームから脱落になります。
ちなみに、このケースでの次のラウンドの先手プレイヤーは、チャレンジャーがめくった髑髏を設置したプレイヤーになります。
チャレンジャーが自分の伏せた髑髏でディスクを全て失った場合は、そのチャレンジャーが任意に先手プレイヤーを選んで下さい。
5.次のラウンド
チャレンジの成功の有無に限らず、チャレンジャーとなったプレイヤーが、次のラウンドの先手プレイヤーとなります。失ったディスクは戻りません。また、「1.カードの初期設置」からゲームを再開して下さい。
ゲームの終了
ゲームは2回目のチャレンジに成功したプレイヤーが現れたら終了です。そのプレイヤーの勝利となります。
或いは、脱落していないプレイヤーが1人になった時点で、そのプレイヤーが勝者です。
感想:シンプルながらも王道的なブラフゲーム!
「スカル」はずっと昔から遊ばれてきたボードゲームということですが、昔ながらということもあり、非常にシンプルなルールとなっています。
実際に遊んでみると、シンプルながらも緊張感のある駆け引きと読み合いが熱いです!
あまりに最初に髑髏を設置してしまい、チャレンジするのが遅くなればその分チャレンジ成功率もあがります。反対にチャレンジが早かった場合は、相手に髑髏を引かせることもできるでしょう。
どんな場合でも勝機があるのですが、当然負ける可能性もなくなりません。最後までゲームの行方が分からないというのも「スカル」の面白さの1つだと思います。
しかし、目玉はなんといってもプレイヤー同士の駆け引き!ゲーム中は会話自由なので、「俺は髑髏を入れた!」なんて発言もOKです。うまく相手を誘導させましょう(笑)
特に難しいルールもないので、子供でも遊べますし友達と遊ぶのも楽しい。家族とも気軽にできると思うので、かなり遊びやすいボードゲームなのではないでしょうか。ブラフゲームが好きな人、ブラフゲームを遊んでみたいという人にはオススメなゲームです。
まとめ
「スカル」はシンプルながらも駆け引きや読み合いが面白いブラフ系ボードゲームでした。
2021年4月現在では価格も良心的な値段になりましたので、(少し前までは在庫待ちで少し高かったです・・・)お手軽に遊べるゲームとなっています。
ブラフ系のゲームの中でも名作と言われているので、値段もお手軽になったことからも、遊んだことのない方はぜひ手にとって遊んでみて下さいね。