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単なる競りゲーに留まらない隠れた名作ボードゲーム「バザリ」レビュー

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あなたは「バザリ」という東洋の市場の宝石商です。

宝石商であるあなたは、市場を回りながら他のライバルたちを出し抜き、宝石を得て富を成すことが目的となります。商売には目利きももちろん大事ですが、スピードも大事です。より早く市場を回ることも重要となるでしょう。

そんな市場の中で最も多くの価値ある宝石を手にして、巨大な富を築き上げましょう。さて、一番賢くて行動力のある商人は誰になるでしょうか。

基本情報

プレイ人数:3人〜5人

プレイ時間:約45分

対象年齢:10歳以上

ゲームデザイナー:ラインハルト・シュタウぺ

「バザリ」はどんなゲーム?

「バザリ」は、市場を題材に商人を主役とした競りゲーです。競りゲーと言えば、クニツィアの名作「モダンアート」などがありますが、それとはまた違った要素を組み合わせた競りゲーとなっています。

ざっくり言えば、「バザリ」には取引やスピードといった要素が、従来の競りゲーに加わっているようなイメージです。

具体的には、自分の持っている宝石を相手にあげてアクションの権利を得たり、すごろくのように相手より早くコマを進めると有利になる。と言った要素が組み込まれています。

どうでしょうか。他の競りゲーには中々ないゲーム要素だとは思いませんか。今回はそんな他にはないユニークな要素を組み込んだ競りゲー「バザリ」をご紹介します。

ゲームの準備

  • ゲーム盤を中央にセットし、色ごとに分けた宝石をゲーム盤上に全て置く。(ここでまとめて置いた宝石をストックと呼びます)
  • 各プレイヤーはストックから各色3個ずつの宝石を受け取る(計12個)
  • 各プレイヤーは自分がゲームで使用する色となる一式の道具を受け取る(商人コマ、スタートコマ、スコアマーカー、アクションタイル3枚、サイコロ)
  • スコアマーカーをゲーム盤外側にあるスコアトラックの「0マス」に置く。
  • ゲーム盤の市場トラック内の丸いマスに、自由に1箇所選び、スタートマーカーを設置する。
  • スタートマーカーの上に商人コマを設置する。

*スタートマーカーは1つのマスに複数置かれてもOKです。

これでゲームの準備は終了となります。

ゲームの流れ

ゲームは3ラウンドで構成されています。ラウンド中は全プレイヤーは以下の2手順を繰り返し行なってください。

  • 手順1:サイコロを振って商人コマを進める
  • 手順2:希望アクションの選択・獲得・実行

それでは手順1から順番に解説していきますね。

手順1:サイコロを振って商人コマを進める

全員がサイコロを振ります。そして自分が振って出たサイコロの目の分だけ、市場トラック上の自分の商人コマを時計回りに進めて下さい。この時、必ず出た目の数分だけ商人コマを進めて下さい。出た目より少ない数を進むことはできません。

また、スタートマーカーはそのままの位置に置いておきます。これが自分のスタート地点の目印になるのです。

手順2:希望アクションの選択・獲得・実行

■アクションの選択

各自自分が行いたいアクションを1つ選び、そのアクションタイルを伏せて出しましょう。

全プレイヤーが出したら、一斉に出したアクションタイルを公開して下さい。

■アクションの獲得

アクションを実行できる権利を獲得できるかどうかは、そのアクションタイルごとに選択したプレイヤーの数によって決まります。

前の手順でアクションタイルを公開した後、以下の通りに処理して下さい。

  • 希望者1人→そのプレイヤーがすぐにアクションを実行する
  • 希望者2人→「取引」を行う。(次項で解説)
  • 希望者3人→誰もそのアクションは行なえません。

例えば、「サイコロ」のアクションを選んで公開したプレイヤーが全体で1人のみだった場合は、そのプレイヤーがすぐに「サイコロ」のアクションを行うことができます。

しかし「金貨」のアクションが3人に選ばれていた場合は、その3人は誰も「金貨」のアクションは行なえません。

以上の手順でアクションを獲得できます。次は希望者が2人の場合に起こる「取引」について解説しますね。

■アクションの実行(取引)について

「取引」は2人のうちどちらかが、アクションを実行する権利を得ることができる駆け引きです。前項で希望者が1人だった時に行えるアクションを実行してから、「取引」に移ります。

宝石の贈呈をすることで取引を行いますが、やり方は以下の通りです。

まず最初に、この時点でスコアトラック上で上位のプレイヤーが最初の提示を行います。(同点の場合はサイコロを振って大きい目を出した方が最初の掲示を行って下さい)

掲示とは手持ちの宝石を1個上の種類と数を自由に組み合わせ、相手に与える旨を伝えることです。

*この時点で最初の掲示を行うことを選択した場合は、相手が無条件でアクション実行の権利を獲得します。

次に掲示を受けたプレイヤーは、以下の2つの選択肢のうち1つを選びます。

A.受諾

提示された宝石を受け取って自分の手持ちに加える代わりに、アクションの実行権利を宝石を払ったプレイヤーに譲る。

B.競り上げる

相手が出したよりも有益な宝石を手持ちから出し、相手に提示を仕返す。

以上の手順を、どちらかがアクション実行の権利を得るまで行って下さい。取引終了後は、すぐにそのアクションを実行しましょう。

*宝石を提示仕返す場合は、以前に提示した宝石を引っ込めて、新たな組み合わせで提示しても問題ありません。

宝石は総数が多い方が価値を持ちます。総数が同じ場合は、以下の順番で宝石の価値が決まるので参考にして下さい。

(赤→黄→緑→青)

アクションタイルの種類について

アクションタイルには全部で3種類のタイルがあります。(5人プレイ時は4枚)

ここではそれぞれのアクションで行えることを解説していきますね。

①サイコロ

手順1に追加でサイコロを振って、出た目の数分だけ商人コマを進めることができます。

さらに、「6 ー 出目」の分の得点を得ることができ、スコアトラック上にある自分のスコアマーカーを進ませます。

例:サイコロを振って3が出ました。商人コマを3マス分進め、3点の得点を得ることができます。(6 ー 3 = 3)

最後に3点分自分のスコアマーカーを進めて終了です。

②金貨

自分の商人コマがいる位置に数字が記載された箇所があり、その数字分だけ自分の得点となります。得点となった数分だけ自分のスコアマーカーを進めて下さい。

③宝石

自分の商人コマがいる位置に宝石が描かれた箇所があり、描かれたのと同じ色と数だけストックから宝石を得ます。

*ストックの宝石が0個になっている場合は、それ以上宝石を獲得することはできません。

ラウンド終了

ラウンド終了のタイミングは、1人以上のプレイヤーの商人コマが市場トラックを一周した時です。つまり、誰かがスタートマーカーがあるマスを超えたらラウンド終了ということになります。

スタートマーカーを通過したその回の手順2(希望アクションの選択・獲得・実行)を全員が完了させた後、ラウンド終了となります。

ここで、プレイヤーは得点計算を行って下さい。

得点計算

得点計算は以下の2通りの手順があります。

1.一周による加点

このラウンドで市場トラックを一周できたプレイヤー(スタートマーカーを通過することができた)は、10点を獲得します。

2.宝石による加点

各色の宝石で最も多くの数を持っているプレイヤーは、以下の通りに得点を獲得できます。

赤→14点 黄→12点 緑→10点 青→8点

最も多くの数の宝石を所持しているプレイヤーが複数いる場合は、該当者で均等に得点を分配します。端数は切り捨てです。

そして、得点を獲得したプレイヤーは、その色の宝石を規定の数だけ捨てて下さい。規定の数は以下の通りです。

  • 単独で加点した場合→3個返却
  • 複数人で加点した場合→それぞれ2個返却

次のラウンドの準備

得点計算を終えたら、各プレイヤーは自分の商人コマが現在いるマスに、スタートマーカーを移動させて下さい。そしてそのスタートマーカーの上に商人コマを置きます。

これで次のラウンドの準備は終了です。再び手順1からゲームを再開して下さい。

ゲーム終了

3ラウンド目の得点計算が終了したら、ゲームは終了です。この時点で最も多くの得点を得たプレイヤーが勝者となります。

同点の場合は、終了時に手持ちの宝石の価値が高いプレイヤーが勝者です。

*価値が高いとは、より多くの数を持っていることであり、同数ならより色の価値が高い宝石を多く持っていることです。

5人プレイの場合

5人プレイの場合、4つめのアクションである「小商い」を使用します。「小商い」は、他のアクションよりも前に実行して下さい。「小商い」は、必ずアクションを行うことが可能です。

希望者が2人いても取引する必要はなく、希望者が3人の場合でも全員がアクションを行えます。「小商い」の希望者が1人だった場合は、まず自分の宝石から1個をストックに戻し、それから任意で宝石を2個ストックから獲得します。

希望者が2人以上だった場合は、任意で得られる宝石は1個だけです。順番は、スコアマーカーが上位のプレイヤーから行います。同点の場合はサイコロを振って大きい目を出したプレイヤーが優先です。

感想:簡単ながらも様々なゲーム要素が仕組まれている競りゲー!

「バザリ」は競りゲーと銘打っていますが、実際遊ぶろ競り要素に留まらず様々なゲーム要素が仕組まれていることに気が付きました。

まずアクションタイルを出す時、選んだアクションが他の人も希望していたら、確実にアクションを実行できないところ。これはいわゆるバッティングと呼ばれる要素で、読み合いが重要となるゲーム要素です。

他には、「取引」の要素。相手にアクション実行券を譲る代わりに、相手が提示してきた宝石を獲得するという内容です。これは、うまくいけば普通にアクションで宝石を得るよりも、価値の高い宝石を獲得できるチャンスになります。相手との駆け引きも楽しめる要素です。

このように「バザリ」には競り要素だけでなく、様々なゲーム要素が仕組まれています。単なる競りゲーに留まらず、色々な要素を組み合わせて、しっかりと楽しいゲームに仕上がっているのは驚きです。

何よりすごいところが、これだけ様々なゲーム要素が組まれているのに、ルール自体は非常に簡単なところです。ゲームテンポも良いのでストレスレスで遊べると思います。

「モダンアート」ほど有名なゲームではないかもしれませんが、個人的に「バザリ」は隠れた傑作ボードゲームだと感じました。

まとめ

「バザリ」は競りゲーであるが、バッティングや取引など様々な要素が仕組まれているボードゲームでした。

ルールも難しくなく初心者でもストレスレスで楽しめるボードゲームだと思います。様々な楽しみ方ができるユニークなボードゲームなので、気になった方はぜひ「バザリ」を手にとって遊んでみて下さい。

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