スポンサーリンク

タイミングが命!傑作ダイスゲーム「王への請願」レビュー

Pocket

「王の請願」では、プレイヤーは王への請願者です。自分の説得力を駆使して、影響力のある廷臣たちから支持を集めなくてはなりません。そうすることで王に口を利いてもらえることができるようになります。ダイスを使って廷臣たちの支持を集めましょう。

基本情報

プレイ人数:2人~5人

プレイ時間:約45分

対象年齢:10歳以上

ゲームデザイン:トム・レーマン

日本語版イラスト::秋津たいら

「王の請願」はどんなゲーム?

「王の請願」はダイスを中心としたボードゲームです。プレイヤーはダイスを振り、カード(廷臣たち)を集めながら、手持ちのダイスを増やしたり、出目を変えたりしていきます。ダイスのコンボが決まると爽快。運の要素もありますが、戦略性がなければ勝てないダイスゲームの傑作です。

ゲームの遊び方

ゲームの準備

使用するキャラクターカードをプレイヤー人数に合わせて、規定の枚数のキャラクターカードをテーブル中央に並べます。カードの裏に書かれているⅠ~Ⅴを元に、上から順番に規定の枚数を並べていきましょう。同じカードは重ねて配置します。

適当な方法でスタートプレイヤーを決めて、そのプレイヤーがダイス3個とスタートプレイヤーマーカー(黒のポーン)を受け取ります。

残りのダイスは脇に置いておきましょう。

ゲームの手順

スタートプレイヤーからゲームは始まり、その後は時計回りに進行します。

ダイスを振る

手番プレイヤーはまず最初に、ダイスを3個振る。

この時に振ったダイスを「アクティブダイス」と呼びます。

手番プレイヤーは「アクティブダイス」の中から必ず最低1個は、出目として確定させなければなりません。最低1個ですので、2個以上アクティブダイスを確定させても大丈夫です。確定したダイスはアクティブダイスの中から取り出して、端に置いておきます。

その後、確定していないアクティブダイスがまだ手元に残っているのなら、再びダイスを振り直します。振りなおしたダイスはアクティブダイスのままであり、振った後は再び確定させるダイスを最低1個選ばなくてはなりません。

すべてのダイスを確定させるまで、上記の内容を繰り返します。

ダイスを振り終わった後

ダイスを振り終わり、すべてのダイスが確定したら、それが「ダイスの結果」となります。

ダイスを振り終わった手番プレイヤーはこのダイスの結果に従って、場に置いてあるキャラクターカードを1枚、獲得しましょう。

手番中に獲得できるキャラクターカードは1枚のみです。また、すでに獲得しているカードと同じ種類のカードは獲得することができません。

カードを獲得するためには、コストを満たしていなければなりません。

コストはキャラクターカードの左下か、一覧表を見ることで確認することができます。

キャラクターカードを1枚獲得したら、手番は終了です。

キャラクターカードの使い方

「王の請願」はキャラクターカードの能力を使用して、振るダイスの数を増やしたり、ダイスの出目を変えたりすることができます。

キャラクターカードの能力は手番中に1回しか使用できません。手番中に使用したカードは使用したことがわかるようにカードを横にするなりして、使用したことがわかるようにします。

自分の手番が終了したら、使用して横にしたカードをすべて再び通常通りに戻します。

次の自分の手番で再びそのカードの能力をしようすることができます。

キャラクターカードの能力を使うタイミングは、カードに記載されています。

手番開始時に必ず使わなければならない能力(農夫など)や最初にダイスを振った後にダイスを加えられる能力(職人など)があります。

最初にダイスを振る前に、適用するべき能力は優先して能力を処理しましょう。その後は、自分の手番中にいつでも使用することができます。

すべてのキャラクターカードに共通するルールは、能力でできることは、「アクティブダイス」のみを対象としていることです。すでに確定したダイスは、決して出目を変更したり、振り直しすることができません。

手番終了後

自分の手番が終了したら、時計周り順に手番が移っていきます。全員が1回手番を終えたら、そのラウンドは終了です。

ラウンドが終了したら、スタートプレイヤーを変更します。前ラウンドでスタートプレイヤーだった人から見て、反時計回りの隣の人が次のスタートプレイヤーです。

そのスタートプレイヤーから新たなラウンドが始まります。

ゲームの終了

最終ラウンドは、同じダイスの出目を7個確定させたプレイヤーが現れたら、ゲーム終了の手順をはじめることができます。

まず、同じダイスの出目を7個確定したプレイヤーは、「国王」カードを獲得し、同時に「王妃」カードも獲得しましょう。そのラウンドではまだ通常通りにゲームを続け、その後に最終ラウンド開始です。

最終ラウンドのスタートプレイヤーは通常通り、前回のスタートプレイヤーから反時計回りの隣のプレイヤーから始まります。しかし、「王妃」のカードを所持しているプレイヤーの手番は飛ばしてください。飛ばされたプレイヤーは、最終ラウンドの1番最後に手番を行います。

最終ラウンドでは、同じ出目のダイスを1つでも多く確定させるのが目的になります。

最終ラウンドで、同じ出目のダイスが一番多いプレイヤーが勝者になります。

ダイスの数が同じ場合は、高い数字を確定しているプレイヤーが強いです。

ダイスの出目の個数も数字も一緒の場合は、先にダイスを振ったプレイヤーが勝ちます。

例えば、「5」の目を5個確定させているプレイヤーと、「4」の目を6個確定させているプレイヤーなら「4」の目を確定させているプレイヤーが勝利です。

また、「5」の目が5個確定しているプレイヤーと、「4」の目を5個確定しているプレイヤーならば、「5」の目を確定させているプレイヤーの勝利となります。

それぞれの時点で、最も高い結果を出しているプレイヤーが「国王」カードを受け取ることができます。(「王妃」カードは受け取りません)

最後に「国王」カードを所持していたプレイヤーが、ゲームの勝者です。

*「王妃」を獲得しているプレイヤーは、追加のダイスを1個振ることができ、最後に手番を行えるので他のプレイヤーより有利な立場となります。

感想:タイミングとカードの選び方が重要なゲーム

「王の請願」はダイスをたくさん使うゲームです。リメイク版では12個しか入っていないのですが、別途でもう少しダイスの個数を用意しておいたほうがスムーズにゲームが進むと思います。

ゲームは実際に遊んでみると、ダイスゲームなだけあって運はやはり重要です。ですが、運以上にキャラクターカードの選択とタイミングが重要だと思いました。カードの能力と出目と常に相談しながら考えていくので、状況に合わせた的確なカードとタイミングが非常に重要なゲームです。

カードの能力は大きく2つに分けられて、「ダイスの個数を増やす能力」と「ダイスの目を操る能力」があります。ゲームの序盤は「ダイスの個数を増やす能力」をとっていくのがセオリーですね。

しかし、やはりダイスゲームなだけあって、そう簡単には思い通りにはいかず、ダイスを増やしてもうまくいかない時もあったり、ダイスの目を操作できる能力が猛威を振るう時もいくばくかあります。

このゲームの面白いところは、カードの所有数だけで勝負が決まるわけではないところです。最終ラウンドでもダイスの出目の数を競い、最終ラウンドで良い結果を出せば、これまでの経過に関わらずゲームに勝利します。

順調にカードを集めていても、最後の最後にひっくり返される可能性は十分にあるのです。

最後まで緊張感漂うゲームになります。

まとめ

「王の請願」はダイスゲームなだけあって運の要素が強いですが、最後まで勝敗の行方が分からないところが面白いです。ゲームの流れ自体はすぐに把握できると思いますが、キャラクターカードの数が多いですので、能力を把握するまで時間がかかるかもしれません。

家具
をたこん
スポンサーリンク
レンタグル大336
レンタグル大336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする