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カードを使ったスマートな戦略ボードゲーム「マグノリア」レビュー!

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あなたは1つの王国の領主です。

領主であるあなたは、他の領主よりも自分の領地を繁栄に導かねばなりません。

領地を繁栄させるには、様々な方法があります。

産業の振興や、文化の育成、そして戦争での勝利。

果たしてあなたは一体、どんな手段で領地を繁栄に導くのでしょうか。

基本情報

プレイ人数:2人〜5人

プレイ時間:約10分〜約20分

対象年齢:10歳以上

ゲームデザイナー:上杉真人

「マグノリア」はどんなゲーム?

「マグノリア」はカードを使った、スピーディな戦略ゲームです。

各プレイヤーには「3×3」のカード置き場が与えられていて、そこにカードを配置していくことで、技術レベルや信仰レベル、戦争での戦力などが決定します。

うまくカードの能力と配置を行って、最終的な勝利点を一番多く集めることが目的です。

ゲームの遊び方

ゲームの準備

  • 「VPボード」と「戦力ボード」を中央に広げる。
  • 各プレイヤーはこのゲームで自分が使用する色を選び、その色の「プレイヤーシート」と「マーカー」と「サマリーシート」を受け取ってください。
  • 各マーカー(VPマーカー、技術点マーカー、戦力マーカー、信仰点マーカー)をそれぞれ、各ボードに配置してください。*下記、参照。
  • 各プレイヤーは「お金チップ」を5金分受け取ってください。
  • 残った「お金チップ」は、ひとまとめにして置いてください。(これをストックと呼びます。)
  • 「王国カード」102枚をすべて裏向きでシャッフルしてまとめ、「VPボード」の近くに山札として置いてください。
  • 各プレイヤーは、山札から5枚のカードを引いて手札としてください。当然、手札は自分以外の人には公開しません。

以上でゲームの準備は完了です。

*各マーカーの設置場所

「VPマーカー」→「VPボード」の「0」の位置

「技術点マーカー」→「プレイヤーシート」の「技術レベル0」の位置

「信仰点マーカー」→「プレイヤーシート」の「信仰レベル0」の位置

「戦力マーカー」→「戦力ボード」の「戦力0」の位置

ゲームの手順

ゲームはラウンドを繰り返して進行します。

また、各フェイズではプレイヤー間で手番を回していくわけではありません。

各プレイヤーが同時に各フェイズを進行させてください。

1ラウンドは、以下の6つのフェイズで構成されてされています。

①「ドローフェイズ」

②「配置フェイズ」

③「戦争フェイズ」

④「発展フェイズ」

⑤「収入フェイズ」

⑥「VPフェイズ」

それでは、その6つのフェイズを順番に解説していきますね。

①「ドローフェイズ」

各プレイヤーは、手札のカードを好きな枚数選び捨ててください。

*この時、共通の捨て札置き場に裏向きのまま捨ててください。その後、自分の手札が5枚になるまでカードを引きましょう。

*山札が無くなった場合は、捨て札をまとめてシャッフルし、新しい山札としてください。

②「配置フェイズ」

このフェイズでは、以下のいずれかの選択を選んで実行してください。

  • 「お金チップ」を2金分獲得する。
  • 「お金チップ」を1金分獲得し、「王国カード」を1枚プレイする。(獲得した1金は、「王国カード」をプレイする時にコストとして使用可能)
  • 「王国カード」を2枚プレイする。

*プレイするとは、カードを場に出すことを言います。

■「王国カード」のプレイについて

王国カードの出し方には、いくつかルールがあります。

重要なルールが多いので、注意してくださいね。

  • 「王国カード」をプレイする時、裏向きにして自分の場にだす。
  • プレイできるカードの場は、「縦3×横3」。
  • すでに場に出ているカードがある(裏向きでも)場合、その上下左右いずれかに、必ず隣り合うように次のカードをプレイしなくてはなりません。(ナナメや1マス飛び越えて置くことは不可能)
  • ・「3×3」の枠からはみ出すような、カードの置き方は禁止。

*カードをプレイする際、はじめから「3×3」の中のどこにプレイすることを考える必要はありません。

例えば、最初のカードをプレイした場合、そのカードの右側に次のカードを置き、その後にそのまた次の右側にカードを置くことが可能です。要は、最初からマスが決まっているわけでなく、カードを出していく際に「3×3」を逸脱しなければ問題ありません。

■「王国カード」の配置確定について

全員が裏向きで「王国カード」を設置し終えたことを確認したら、一斉に設置したカードを表向きにします。この時、各プレイヤーは自分が表にしたカードに記載されている、コストの合計に等しい数だけの「お金チップ」をストックに支払ってください。

コストはカードの一番左上に記載されています。

カードは表になり、コストのお金を払ったら、いよいよ表向きになったカードの配置が確定です。カードの配置が確定したら、次は「ボーナスの確認」と「配置時の能力処理」を順番に確認してください。

■ボーナスの確認について

カードの配置が確定した時、下記の条件全てを達成すると、種族ボーナスまたは職業ボーナスを受け取ることができます。以下がその条件です。

  • その列に3枚のカードが配置されている。
  • その3枚「種族」または「職業」が同じもので揃っている。
*ボーナスの注意点
  • ボーナスを獲得できるのは、1つの列に1回のみ。
  • ナナメは列として見なしません。
  • 一度の配置確定によって、複数の列で同時にボーナスの条件を満たしたら、その全ての列についてそれぞれのボーナスを獲得できます。
  • 1つの列で「種族」と「職業」両方が揃った場合は、どちらか好きな方を選択して、ボーナスを受け取ってください。
  • ボーナスはプレイしているカードの枚数で受け取りわけではありません。該当する「種族」または「職業」のボーナスを1回受け取るのみです。
■配置時の能力処理について

配置されたカードが、配置時能力(雷のようなマークが記載されています)を持っている場合、その場でその能力を処理してください。

配置時能力は、そのラウンドで1回しか使用できません。

*1人のプレイヤーが同時にいくつかの配置時能力を処理することになったら、そのプレイヤーの好きな順番で処理を進めてください。

③「戦争フェイズ」

「戦争フェイズ」では、必ず全プレイヤーが参加します。

最初に各プレイヤーは、自分の「前線の合計戦力」を計算してください。

「前線の合計戦力」とは、自分の場にある3つの縦列、それぞれの一番上のカードの戦力値の合計のことを言います。つまり、1人のプレイヤーの場では、最大で3枚のカードの戦力値を合計することになります。

その後、戦力を合計したら、戦力ボード上の自分のマーカーをその値に移動させてください。

■戦争の処理

全プレイヤーの戦力ボード上のマーカーの移動が終わったら、「戦争の処理」を行ってください。処理は以下の通りに実行してください。各プレイヤーの戦力ボードの値を比べて順位を確認し、プレイヤーはそれに応じたVPを獲得します。

*1位が2人いた場合は、次の人は3位です。

その後、場に出ているカードの中で、処理が必要な能力を持つカードの処理を、カードのテキストに従って実行してください。

④「発展フェイズ」

自分の場に配置されたカードの中に、このフェイズで処理できるカード効果がある場合は、それを処理してください。それにより信仰点や技術店を獲得できます。

⑤「収入フェイズ」

各プレイヤーは、基礎収入として3金分をまず獲得します。その後、自分の場に配置されたカードに、収入フェイズで処理する効果がある場合は、それを処理してください。

⑥「VPフェイズ」

その後、自分の場に配置されたカードに、VPフェイズで処理する効果がある場合は、それを処理してください。

ラウンド・ゲームの終了

「VPフェイズ」が終了したら、そのラウンドは終了です。その後、下記のいずれかのゲーム終了条件を1つでも満たしていたならゲームは終了となります。

  • 誰かが40VP以上を獲得している。
  • 誰かが場に9体のユニットを配置している。

もし、どれも満たしていないならゲームは継続し、ラウンドの始めから繰り返してください。
ちなみに、残った手札はそのまま次のラウンドに持ち越します。

最後のVP計算

ゲームが終了したら、最後にVPの総決算を行います。

まず各プレイヤーは、自分のお金チップを3金ごとに1VPを手に入れます。(端数は切り上げです。)

上記のVPとVPボードの数値を合計したものが、そのゲームの最終的なVPです。

最もVPが多いプレイヤーが勝者であり、それ以下はVPの獲得数順に順位が決まります。ちなみにVPが同じなら、順位も同じです。

追加ルールについて

追加ルールの内容は、ある条件を達成すると、VPが追加でもらえるといった内容です。

追加ルールで遊ぶ場合は通常のゲームの準備終了後、以下の通りに準備してください。

  • 「追加目標カード」を裏向きでシャッフルし、その内の4枚を取り出す。その後4枚のカードを取り出し、中央に表向きでならべてください。それ以外は使用しないので、箱に戻しましょう。

以上で準備は終了です。

ゲーム中の確認フェイズの終わりに、カードに記載されている達成条件を満たしているかどうかを確認します。

達成しているプレイヤーは名乗りを上げ、そのカードに記載されたVPをを獲得できます。

その後、その「追加目標」カードを裏向きにしてください。(そのカードはもう使用されません)ちなみに、複数のプレイヤーが同時に達成を宣言した場合、その全員がVPを獲得できます。

感想:スピーディで遊べる戦略カードゲーム!

「マグノリア」の面白いところは、はやりカードの配置をどのようにするかです。

戦争フェイズで勝つことを目的とするか、それとも技術点や信仰点、あるいは種族や職業ボーナスで得点を稼ぐ方法と、得点を獲得するのはいくつか手段があります。

その中から、自分の手札でどの方向性で進めていくかを考えるのが面白いです。

特にカードを揃えていくところは、麻雀的な要素もあると思いますので、ゲームとしては非常に馴染みやすいのではないでしょうか。

また、1ゲームがそこまで時間がかからないため、テンポよくゲームが進行します。常に飽きずに戦略ゲームが体験できるところも魅力です。

良い点が、手番を回して順番を待つわけではなく、ある程度自分のペースで自分の処理を進められる点です。これで待ち時間があまりなく、退屈する時間が少ない状態で遊べるでしょう。

強いて難点を言えば、カードを使用することから、若干の運要素が含まれております。しかし、最初に手札の入れ替えもできることから、程よい運要素だと個人的には思いました。

ルール自体も一回やれば、だいたいの流れがつかめると思いますので、初心者でも導入しやすいのではないでしょうか。また、カードゲームなので、トレーディングカードゲームで遊んだことのある人にも馴染みやすいです。

まとめ

「マグノリア」はスピーディな戦略系カードゲームでした。

馴染みやすいゲーム内容であることながら、しっかりとした戦略的な要素も楽しめ、ほどよく運要素もあるゲームです。なにより待ち時間がほとんどないので、時間を持て余すことがあまりないでしょう。

非常に遊びやすいゲームながら、テンポも良いので、気持ちよくゲームを楽しめるはずです。興味を持った方は、ぜひ「マグノリア」を手にとって遊んでみてください。

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