「ノイ/Neu」は日本で作られたカードゲームです。バラエティ番組のVS嵐で相葉くんが紹介していて、話題になったこともありました。
感覚としては「UNO」に近いですが、「UNO」とはまた違った面白さを秘めています。足し算や引き算を多く利用するので、算数を習いたてのお子さんにとっては学習ゲームとしても良いです。この記事ではそんなボードゲーム「ノイ/Neu」のレビューをご紹介します。
基本情報
プレイ人数:2人〜7人
プレイ時間:約10分ほど
対象年齢:7歳
ゲームデザイナー:JAGA(日本ゲーム協会)
「ノイ/Neu」はどんなゲーム?
「ノイ/Neu」は足し算引き算を利用したカードゲームです。合計101になるように、うまくカードを出していきます。カードを出せるプレイヤーが脱落していき、最後まで残ったプレイヤーが勝ちです。スキップやリバースがあるあたり、感覚としては「UNO」に近いですね。
ルールも簡単で、サイズもコンパクトですぐに遊べるので、旅行などで気軽に遊ぶにはもってこいのゲームだと思います。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
- 各プレイヤーはチップを3枚ずつ受け取る。
- カードをシャッフルし、各プレイヤーに3枚ずつカードを裏向きで配る。これがゲームで使う初期手札となります。
- 残ったカードは山札として、中央に置いておく。
- 適当な方法で親を決める
以上でゲームの準備は終了となります。
ゲームの流れ
ゲームの流れは非常に単純です。親となったプレイヤーから時計回りに、以下の通りにゲームを進めてください。
①3枚の手札の中から1枚を選んで、表向きに中央に出す。
この時に前に出されたカードの上にカードを重ねましょう。そして、前の人の言った数字に自分の出したカードの数字を足した数を言います。
例:「10」のカードが出されている状態で「23」のカードを出したら、「33」と発言してカードを出します。
*カードの種類の中には、マイナスとなるカードもあります。その場合は、引き算した数字を言って、カードを出しましょう。
②カードを引く
3枚のうちの手札から1枚のカードを出し終えたら、カードを1枚すぐに引いて下さい。
つまり、自分の手札は常に3枚のカードを保有していることになります。ゲーム中にカードを引き忘れることがないように、常に自分の手札が3枚あるか確認しましょう。
以上のことを時計回りで順番に繰り返していきます。やがて数字の合計は大きくなっていくでしょう。数字の合計が「101」までなら問題ないですが、「101」を超えてしまうカードを出すことはできません。しかし合計「101」になっている場合で出せるカードもあります。それは、特殊カードと言われるカードですが、この特殊カードについては後で説明しますね。
もし、あなたが手札に合計「101」を超えるカードしか持っていない場合は、ゲームから脱落してしまいます。脱落したら最初に配られた3枚のチップのうちの1枚を場に出してください。負けた人が表れたら今のゲームは終了となります。
そして、次のゲームの準備を行います。プレイヤーのカードを回収して新たに3枚ずつカードを各プレイヤーに配りましょう。負けた人が次のゲームの親です。このようにゲームを続けていき、最終的に自分のチップが残っている人が、ゲームの最終的な勝利者となります。
特殊カードについて
「ノイ/Neu」では「UNO」のように特殊な効果をもつカードが何種類かります。ここでは、それらの特殊カードの効果についてそれぞれ解説していきますね。
・PASS(パス)
自分は数字のカードを出すことはせずに、次の人に手番を渡すことができます。
・TURN(ターン)
時計回りだった順番が反対になります。
・SHOT(ショット)
次にカードを出すプレイヤーを、自由に選択できます。
・DOUBLE(ダブル)
次にカードを出すプレイヤーは、カードを2枚場に出さなくてはなりません。
*DOUBLEでカードを2枚出すプレイヤーは、1枚目にDOUBLEのカードを出すことはできません。1枚目はDOUBLE以外のカードを出して下さい。手札を補充する場合は、必ず手札が3枚になるように引きましょう。
また、DOUBLEで2枚のカードを出すプレイヤーでPASS、TURN、SHOTを使用した場合は、次の人が2枚カードを出すことになります。
・マイナス10カード
合計の数字から足すのではなく、10引くカードです。
・「101」カード
どんな場合でも、合計が「101」になるカードです。「101」カードの上に「101」カードを出すこともできます。
以上が特殊カードの一覧です。
合計「101」に近づいてきた時に、特殊カードを使ってうまく切り抜けましょう。
感想:単純だがゲーム性が凝っていて面白い!
「ノイ/Neu」はかなり単純なカードゲームですが、ゲーム性が非常に凝っていて面白いです。足し算引き算の暗算の訓練にもなるので、小学生ぐらいのお子さんと一緒に遊ぶのなら勉強にもなりますね。
ゲームの箱自体もすごいコンパクトなので、持ち運びやすいです。「UNO」と似た感覚で遊ぶことができ、ルールも簡単なので本当に手軽に遊ぶことができます。
しかし、「ノイ/Neu」は深い戦略は必要ではありません。勝ち負けもほぼ運要素に頼る割合が多いです。非常に簡単なだけでなく運要素が強いので、がっつりボードゲーム対戦を楽しみたいという方や戦略を考えたいという方には向いていないかもしれませんね。
「ノイ/Neu」の面白いところは、特殊カードでゲーム性に工夫が凝らしてあるところです。特殊カードでゲームを予想外な展開になるのでそこが面白いです。
ゲーム自体は単純ですが、このようなところで工夫が凝らしてあるとこが個人的に好印象でした。特に好きなのが「101」カードです。「101」カードを早い段階で出すと一気に使えるカードが少なくなるので、ゲーム的に非常に盛り上がります。ゲーム的には最後まで取っておいたほうが良いカードなのですが、序盤で使うことで一気に雰囲気が変わるので面白いです。
他にもゲームのテンポがよくて、待ち時間が少ないです。そのため、ゲームをしててストレスが少ないというところも良い点ですね。すぐに手番が回ってくるというのは、子供が飽きにくいかと思います。そのことからも子供にとっても遊びやすいボードゲームです。
手軽にすぐに遊ぶことができるので、旅先のパーティゲームなら非常に優れているゲームだと思います。子供にとっても暗算の訓練にもなりますので、家族で遊ぶのならうってつけのボードゲームですね。
まとめ
「ノイ/Neu」は非常に簡単なボードゲームですが、非常に手軽に遊ぶことができ、ゲーム性に工夫があるボードゲームでした。
がっつり戦略を組み立てたいような方には物足りないと感じるかもしれませんが、パーティゲームとしてなら非常に優れていると思います。
本当に気軽に遊ぶことができますので、ぜひ手にとって遊んでみて下さい。