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勝ったらゲーム的には負け!?ちょっと変わったボードゲーム「5本のキュウリ」レビュー!

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もし、あなたがゲームに勝ったらキュウリを食べさせられる。6本取ったら「お漬物」と呼ばれ、あなたはゲーム敗北していまします。

何を言っているのかわからないですが、本記事でご紹介する「5本のキュウリ」はそんなボードゲームです。カードを使った、トリックテイキングゲームの一種になります。

「5本のキュウリ」は、どんな人でも手軽に遊ぶことができ、盛り上がれるちょっと変わったデザインが特徴です。今回はそんなちょっと変わったボードゲーム「5本のキュウリ」のレビューを書いていきます。

基本情報

プレイ人数:2人〜6人

プレイ時間:約25分

対象年齢:8歳以上

ゲームデザイナー:フリードマン・フリーゼ

「5本のキュウリ」はどんなゲーム?

「5本のキュウリ」は、北欧にあるスカンジナビアという場所でよく知られているトリッキング・カードゲーム「アグルカ」というゲームをアレンジしたゲームです。

カードを使った軽量ボードゲームなのですが、中々ユーモア溢れるゲームに仕上がっています。それもそのはず。このゲームは最後に勝ってはいけないゲームなのです。

変わったボードゲームですが、その面白さは必見。実際に遊んでみると、かなり頭を悩まされることでしょう。「5本のキュウリ」は、そんなユニークなボードゲームです。

ゲームの遊び方

ゲームの準備

ゲームの準備は非常に簡単で、以下の通りになります。

  • 60枚あるカードをひとまとめにして、よくシャッフルする。
  • シャッフルしたカードを各プレイヤーに7枚ずつ配布する。余ったカードはそのラウンドでは使用しないので、脇に寄せておきます。
  • キュウリトークンをまとめて脇に置いておく。

以上でゲームの準備は終了です。

ゲームの流れ

「5本のキュウリ」はラウンドで構成されています。脱落式のゲームなので、ラウンド数は決められていません。そして、ラウンドは7回のトリック(カードを出すこと)で構成されています。

本作の目的はラウンドの最後のトリックで、「勝たない」ようにすることです。

最後の7回目のトリックで勝ってしまったプレイヤーは、キュウリトークンを受け取らなくてはなりません。このキュウリトークンが6本以上になってしまったら、そのプレイヤーは脱落。最後の1人まで残ったプレイヤーが勝者となります。

ゲームのスタートは、適当な方法で選んだプレイヤーからカードを出していきましょう。最初のカードが出されたら、時計回り順に他のプレイヤーがカードを1枚出していきます。

それでは実際にトリックの流れを見ていきましょう。

トリックについて

トリックで最初にカードを出すプレイヤーは、自分の手札から好きなカードを出すことができます。しかし、最初にカードを出すプレイヤー以降は、以下の2つの選択肢から1つを選び実行しなければなりません。

  1. そのトリック中、すでに出されているカードの中で、最も大きな数字と同じカード。或いはそれ以上の数字のカードを出す。
  2. 自分の手札にある最も小さいカードを出す。

以上のルールで各プレイヤーは、1枚ずつカードを出していきます。パスはできません。すべてのプレイヤーがカードを出したら、その中で一番大きな数字のカードを出したプレイヤーがそのトリックの勝者となります。

ちなみに、同じ大きさの数字のカードを複数人場に出していた場合は、そのトリックの中で一番最後にカードを出したプレイヤーがトリックの勝者となります。

トリックの勝者は、次のトリックで一番最初にカードを出しましょう。つまりトリックの勝者は次のトリックで、他のプレイヤーの出すカードに影響されることなく、カードを出すことが可能になることです。

ラウンドの終了と得点

最後のトリックとなる7回目のトリックで、勝者になってしまったプレイヤーは、敗北条件となるキュウリを受け取らなくてはなりません。

受け取るキュウリの数は、カードの数字によって変わってきます。カードには数字以外にキュウリのイラストが描かれていますよね。受け取るキュウリの本数は、自分が最後に出したカードに描かれているキュウリの数になります。

例:画像左のカードで最後のトリックに勝つと、3本キュウリを得ることになります。画像右側のカードですと、1本です。

*ラウンドの最後のトリックで、1人以上のプレイヤーが「1」のカードを出したプレイヤーがいれば、そのトリックの勝者であるプレイヤーは、本来獲得するキュウリの2倍のキュウリを獲得しなければなりません。

得てしまったキュウリの数は、ラウンドを超えて引き継がれていきます。ゲームを続けているうちに、6本以上のキュウリを得てしまったプレイヤーは脱落。ゲームに敗北します。こうして最後まで生き残ったプレイヤーが、最終的な勝利者となるのです。

キュウリの獲得が片付いたら、新たなラウンドの準備を行いましょう。再び60枚のカードをひとまとめにシャッフルし、新たな手札になる7枚のカードを各プレイヤーに分配します。最初のトリックは、前回のラウンドで最後のトリックの勝者からカードを出して下さい。

もしそのプレイヤーが脱落してしまっていた場合は、その左隣のプレイヤーからスタートです。

感想:すごく簡単だけど、適当に遊ぶと確実に負ける

「5本のキュウリ」の最初の印象は、ルールが簡単すぎてゲームとして機能するのか?ということでした。初めての人でも10分もあれば、一通り理解できるレベルのゲームです。

しかし、実際に遊んでみたらそこまで単純なゲームではありませんでした。ある程度遊んでいると戦略の型は決まってくるものの、運に頼ってカードを出していたら、このゲームはまず勝てないと思います。

まずこのゲームの重要点は、言うまでもなく最後のトリックです。ここで勝ってしまったらキュウリを得て、ゲームに負けてしまいますよね。言い換えれば、7回目以前のトリックの勝敗はどうでもよく、最後のトリックにどのカードを持っているかが勝負のカギとなります。

当然ですが、小さい数字のカードを持っているのが有利。それまでにどれだけ、数字の大きい或いは、微妙な大きさのカードを消費していくかが勝負です。

まず大きな数字を出すと、次のトリックで先行がもらえます。先行がもらえるということは、好きなカードを消費できるということです。大きな数字で先行を獲得しつつ、微妙な数字のカードを消費していく、というのがスタンダードな戦い方になるのではないかと個人的には思いました。

とは言っても、ラウンドごとに手札のカードは違ってきます。大きい数字がたくさんの時もあれば、そうでない時もあるでしょう。時には勝率が限りなく低い時もあります。一見運ゲーに見えますが、それでも勝率を上げることはできなくありません。

手札が悪い時は、いかにマイナス点を減らせるかについて考えるべきです。無理に勝とうとしてギャンブル的な手を連発するのはよくありません。下手したら一気にキュウリを獲得してしまうことがあります。手札が悪い時は悪いことを認めて、なんとかやり過ごすことも重要な戦略です。

以上のことから、手札が悪い時でも良い時でも、冷静に考えてカードを出していくことがこのゲームでは求められます。一見運ゲーに見えますが、個人的には計算されたゲームだなと思いました。

まとめ

「5本のキュウリ」は、非常に手軽に遊べるカードゲームですが、思ってた以上に考えが必要なゲームでした。トリックテイキング系のゲームをやってみたいという方には、非常に遊びやすく、入手もしやすいゲームなのではないでしょうか。

何よりも奇抜なデザインとルールのユニークさが注目点ですね。ちゃんと考えられて作られている感じもあります。本作が気になった方は、ぜひ遊んでみて下さいね。

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