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昔ながらのファンタジー世界をめぐるボードゲーム「エルフェンランド」レビュー

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プレイヤーのあなたはエルフの冒険者です。このゲームでは古き良きファンタジーの広大な世界の各地を回ります。

世界各地を回るには様々な乗り物、あるいはドラゴンのような生き物を扱わなくてはなりません。また、行く先には障害が待ち受けていることもあります。他のプレイヤーよりも、より多くの街を巡り、ファンタジーの世界を楽しみましょう。

基本情報

プレイ人数:2人〜6人

プレイ時間:約60分

対象年齢:10歳以上

ゲームデザイナー:アラン・R・ムーン

「エルフェンランド」はどんなゲーム?

「エルフェンランド」は綺麗なファンタジーの世界で、様々な街をめぐるボードゲームです。決められた時間内でより多くの街を訪問したプレイヤーが勝者となります。

綺麗なゲームボードと、昔ながらのRPGのようなファンタジーのような世界観が特徴的のボードゲームです。旅行のように移動手段をしっかり考えて、できる限り多くの街を訪問しましょう。

ゲームの遊び方

ゲームの準備

  • 各プレイヤーに長靴コマ1個と訪問地コマ20個を配ります。そして長靴コマは「Elvenhold」に設置し、訪問地はゲームボードに描かれた街に1個ずつ配置しましょう。
  • 一覧カードと障害タイルを各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
  • ラウンド表示カードをゲームボードの右隅にある所定の場所に、上から1、2、3、4の順番で並べておきます。
  • 裏面が青色の移動カードを、よくシャッフルして山札として端に置いておきましょう。
  • 移動手段タイルはよくシャッフルして、ひとまとめにしておきます。そしてその中から5枚を選び、表にしておきます。
  • スタートプレイヤーをじゃんけんなどで適当に決めましょう。

以上でゲームの準備は終了です。

ゲームの進行

ゲームはラウンドごとに進行し、全6ラウンドで構成されています。

そして1ラウンドは6フェイズで構成されており、各フェイズごとにスタートプレイヤーから時計回りに進行していきます。

1ラウンドの構成は以下の通りです。

  1. 移動カードを配る
  2. 伏せられた移動手段タイルを1枚引く
  3. 追加の移動手段タイルを引く
  4. 移動ルートの決定
  5. 長靴コマを動かす
  6. ラウンドの終了

以上となります。次項からは各フェイズごとに解説していきますね。

1.移動カードを配る

スタートプレイヤーは山札の移動カードを各プレイヤーに8枚ずつ配ります。残ったカードは元の場所に山札として置いておきましょう。

2.伏せられた移動手段タイルを1枚引く

スタートプレイヤーから時計回りに、伏せられた移動手段タイルを1枚引きます。

引いたタイルは他のプレイヤーにわからないようにして、自分の手元に裏向きのまま置いておきましょう。ちなみに自分は引いたタイルの表は、いつ確認しても構いません。

3.追加の移動手段タイルを引く

続いてスタートプレイヤーから時計回り順に、追加の移動タイルを1枚ずつ引いていきます。引いたタイルは表向きにしておき、これを3周繰り返しましょう。

この時、ゲーム準備時に用意した表向きの移動手段タイルから選んでも、伏せられたタイルを選んでも構いません。

したがって、最初のラウンドでは裏向きのタイル1枚と、表向きのタイル3枚、計4枚のタイルが手元にあることになります。

4.移動ルートの決定

スタートプレイヤーから順番に、ゲームボード上の道に自分の移動手段タイルを1枚ずつ配置していきます。移動手段タイルを道に配置する時、気をつけなくてはならないルールは以下の通りです。

  • 1つの道に置けるタイルは1枚だけ
  • 道に配置するタイルは、その道で使えるタイルのみ(一覧カードにまとめられています▼)
  • 川と湖にはタイルを設置できない
  • タイルを設置せずパスすることも可能

全員が連続でパスをしたら、このフェイズは終了となります。

*障害タイルについて

障害タイルは相手の移動を妨害することができる特殊なタイルです。

移動手段タイルを道に配置する代わりに、障害タイルを配置することができます。しかし、障害タイルを配置することは各プレイヤー、ゲーム中に1回のみ。ラウンドではなくゲーム中となります。

そして、障害タイルを設置できる場所は、すでに移動手段タイルが設置されている場所のみです。障害タイルの詳細の効果については、以下の「5.長靴コマを動かす」を参照して下さい。

5.長靴コマを動かす

手持ちの移動カードを使って、街から街へと自分の長靴コマを移動させ、自分の訪問地コマを集めていきます。この訪問地コマを集めるのが「エルフェンランド」の目的です。

道を移動する場合、各プレイヤーは配置された移動手段タイルで示された手段で移動しなければなりません。以下の条件を満たす限り、プレイヤーは好きなだけ移動することができます。

  • 移動する時の道には、移動手段タイルが設置されていること
  • プレイヤーは移動する道に設置されたタイルと、一致する移動カードを使用すること
  • 移動カードに描かれた地形マークが2つ描かれている場合は、同じ移動カードを2枚使用すること。
  • 移動する時の道に、障害タイルが設置されている場合は、同じ移動カードが追加で1枚必要になる。

ちょっとわかりづらいと思うので、例を用いて説明しますね。

上の画像では赤い長靴コマが移動しようとしています。この場合、移動できるのは移動タイルが置かれている真ん中のルートのみです。他のルートにはタイルが置かれていないので、進むことができません。

そして、この設置されているタイルは、タイルが一致している移動カード(帆走車)を1枚消費しなくてはなりません。(消費する移動カードの枚数は、一覧カードに記載)

つまり、赤い長靴コマはタイルが設置してある真ん中の道しか移動できず、移動するにはタイルと一致した移動カード(帆走車)を消費することが必要です。

*もし、唯一進める道で手元にタイルと一致する移動カードがなければ、特殊な手段を用いていどうするこが可能です。特殊な移動手段については、後述の「特殊な移動について」を参照にしてください。

長靴コマを他の街に移動させたら、その街に置かれた自分の訪問地コマを回収します。回収した訪問地コマは自分の手元に並べておきましょう。

手持ちの移動カードを全て使用するか、それ以上移動したくない場合に、そのプレイヤーの移動フェイズは終了します。移動を終えた時に手持ちの移動カードが5枚以上残っている場合は、自分の手持ちの移動カードが4枚になるように、任意の移動カードを捨てて下さい。

*特殊な移動について

上記の移動手段の他に、特殊な移動手段があります。特殊な移動手段を利用することで、ゲームを有利に進めることができるかもしれませんので、ぜひ活用してみて下さい。

川の移動

川を移動する場合は、いかだの移動カードが必要です。

川は登る場合と、下る場合で消費するカードの量が変わります。ゲームボードに記載されている矢印の方向に進むのなら1枚、矢印と反対側に進むのなら2枚カードが必要になります。

往復

移動は可能な限り何度も移動することができますが、一度使った道を戻ったりする場合でも、道を通るたびに移動カードが必要になります。

キャラバン

移動に必要なカードがない場合、代わりとして他の任意のカードを3枚使用することで、移動することが可能です。この移動方法をキャラバンと呼びます。

キャラバンが可能なのは、移動手段タイルが設置されてある場所のみです。

川や湖ではキャラバンを行うことはできません。また、障害タイルがある道でキャラバンを行う場合は、4枚カードが必要になります。

渡し船

ゲームボード上には2つの湖があり、白い点線上を渡し船で移動することができます。
渡し船はいかだの移動カードを2枚使わなければなりません。

6.ラウンドの終了

すべてのプレイヤーが長靴コマの移動を終えたら、ラウンドの終了です。次のラウンドのための処理を行いましょう。ラウンド終了の処理は以下の通りです。

  • ラウンド表示カードを、次のラウンドの数字に変える。
  • 各プレイヤーは自分の移動手段タイルを最大で1枚のみ残して、タイルの山に戻す。この時伏せてあるタイルでも公開しているタイル、どちらでも構いません。
  • 一度配置された障害タイルをゲームから取り除く。取り除かれた障害タイルはこのゲームでは二度と使用されません。
  • 時計回り順にスタートプレイヤーの役を変える。
  • 次のラウンドのスタートプレイヤーは、各プレイヤーの手札が8枚ずつになるように、移動カードの山札から配布。配布したら次のラウンドを開始する。

ゲームの終了

ゲームは4ラウンドが終了した時に終了します。

ゲーム終了時に最も多くの訪問地コマを集めていたプレイヤーが勝者です。同数の訪問コマを持つプレイヤーがいれば、手持ちの移動カードの枚数が多いプレイヤーが勝者となります。

もし、ゲーム終了前に全ての訪問地コマを集めたプレイヤーがいれば、ただちに全てを集めたプレイヤーの勝利です。

発展ルールについて

「エルフェンランド」には、ゲームをより面白くする発展ルールがあります。ここでは発展ルールについて解説していきますね。ゲームに慣れたら導入してみて下さい。

  • ゲームを始める前に目的地カード(上の画像)をまとめてシャッフルし、各プレイヤーに1枚ずつ裏向きで配ります。
  • ゲームが終了した時に、プレイヤーは自分の目的地カードを全員に公開します。目的地カードに描かれた街から、自分の長靴コマが最後に到着した街まで、他の街を経由して何個分離れているかを数えましょう。この時、経路は最短のものを選んで下さい。
  • 離れていた数の分だけ、ゲームで集めた訪問地コマを減らします。

つまり、最初に配られた目的地カードに記されている街に、ゲーム終了時にできるだけ近づいておかなければなりません。よって、より移動ルートに頭を悩ませるルールとなります。

感想:雰囲気が最高で、ゲームとしても十分に楽しい!

「エルフェンランド」の魅力は、何と言っても古き良きRPGのようなファンタジーの世界観と美しいゲームボード盤のデザインにありますよね。このデザインだけで思わず本作を手にとってしまったという方も少なくないのではないでしょうか。

肝心のゲームの内容ですが、各地の街を訪問するだけで敵を倒すといってことはないです。実際にルールを聞いたときには、「これだけ?」と思い、心配になりました。しかし、そんな心配は無用でした。十分にゲームとしても面白く、「エルフェンランド」の世界に浸れるような内容です。

「エルフェンランド」の各地を回る際には、移動手段タイルをどのように設置していくかが重要です。手持ちの移動カードと相談して設置していくのですが、これが思ったほどうまくはいかない時があります。

まず、自分が置こうと思っていた道に他のプレイヤーが違う移動手段タイルを置いてくるというケースが多いです。これにより、自分が想定した移動ルートがご破産になってしまいます。このようなことを何周かするので、タイルが置かれるたびにルートの検証をし直すことが必要です。ゲーム中は常に自分の手札とタイル、ゲームボードを見ながらルートの検証をすることになるでしょう。

ゲームボードに設置した移動手段タイルは、タイルを設置したプレイヤーだけではなく、他のプレイヤーも使用することができます。ゲームに勝つにはこれらも見越しておかなければなりません。

例えば、長靴コマが密集しているような場所では、同じ道を行く可能性が高いので、相手のタイルを利用できるチャンスです。そのために、相手の設置しようとするタイルをよく読まなければなりません。反対に長靴コマが密集する場所で障害タイルなどを使用すると、これまた効果てきめん。このように、ゲームに勝つには自分のルートだけでなく、相手のコマの位置やタイルをよく検討していく必要があります。

実際に遊んでみると、あっという間にゲームが進んでいきます。思わずゲームの世界に入り込んで、時間を忘れるほど熱中できるボードゲームです。

まとめ

「エルフェンランド」はゲームの世界観とデザインが魅力的なボードゲームでした。ゲームの内容も「エルフェンランド」の世界に入り込めるようなほど、熱中できる内容です。

大型のボードゲームですが、ルール自体は複雑でないので遊びやすいのも特徴的かと思います。RPGやファンタジーが好きな人には堪らないボードゲームなはずです。ぜひ手にとって遊んでみてください。

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