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村の運命を操るボードゲーム、「村の人生」レビュー

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村の人生は壮大で、大変なものです。しかし、村の人たちは村を発展させる余力があります。あるものは牧師を目指したり、あるものは議員となりキャリアを積み上げようとしたり、あるいは村を飛び出し旅をするものもいます。

村の人生はそんな村人たちを操りながら、村を発展させていく、壮大なボードゲームです。

 基本情報

プレイ人数:2人~4人

プレイ時間:1時間~1時間30分

対象年齢:12歳以上

ゲームデザイン:インカ・ブラント マルクス・ブラント

 村の人生はどんなゲーム?

村の人生はその名の通りに村の人生を操るボードゲームです。

村の家族を使い、勝利点である名声を様々な手段で獲得していくます。その手段は農作物を収穫したり、建物を建てたり、商売をしたり、議員になったりと多岐に渡ります。

うまく村人を活躍させて、村を発展させていき、勝利点となる名声を集めていくことが、このゲームの目的です。

 ゲームの流れ

 ゲームの準備

各プレイヤーは自分の使用する色を選び、その色の農場ボードを手元に置きます。ここの自分の家族コマを乗せるようにします。

家族コマは全部で11個あり、その内の「1」の数字がついたもの4個を農場ボードに乗せます。この「1」の意味は、村の住人の第一世代を表します。残りの家族コマは次の世代となります。それらのコマはまだ生まれていないので、共通のストックに置いておきます。

次に農場ボードに自分の色のマーカーを1つ農場ボードの上端にある、砂時計のマスに置きます。さらにもう1つのマーカーをゲームボードの左上の本のマスにおきます。

後は、各プレイヤーコインを1枚受け取り、自分の農場ボードにわきにおきます。残りのコインはストックとして、ゲームボードのわきに置いておきます。

他には買物客タイルや、スタートプレイヤーマーカーなどをゲームボードに指定されて数通りに置きます。他のアイテムタイルやその他のコマは、共通のストックとして分かるように置いておきます。

最後に黒い修道院コマ4個を黒い袋に入れ、プレイヤー人数に対応する準備ボードをボードゲームのわきに置きます。

最年長のプレイヤーがスタートプレイヤーマーカーを取って、ゲームスタートです。

ゲームの手順

このゲームはラウンド制で行われ、村の様々な場所のアクションスペースというところで、色々な種類の影響力を手に入れます。そして、その過程で名声ポイントが集まり、この名声ポイントが一番高い人がゲームの勝者となります。

 ラウンドのはじめ

各ラウンドのはじめに、アクションスペースに影響力コマや疫病コマを置きます。

影響力コマは、村でアクションを行うのに必要となるものであり、4色あります。疫病コマは家族の寿命を縮むのを示すコマになり、色は黒の1色です。

準備ボードにラウンドの最初に影響力コマをいくつ置けばいいのかが記載されています。

その数だけ、ストックにある影響力コマを緑の袋に入れます。同時に、今使える疫病コマを全部、緑の袋にいれます。

コマを袋に混ぜたらよく混ぜ、ランダムにコマを引いて、ゲームボード上のアクションスペースに配置します。それぞれのアクションスペースにいくつ置くのかも準備ボードに記載されています。

 手番の行動

手番になったら、アクションスペースを1つ選んで、そこにあるコマを1個取らなければなりません。影響力コマを取ったら、自分の農場ボードに置きます。疫病コマをとった場合は、すぐにストックに戻し、時間を2つ消費します。時間を消費するとは、農場ボードの砂時計のマスのマーカーを時計周りに進めます。このマーカーが1週したら、最年長の家族が死にます。この場合は時計周りに2マス進めます。

そして、コマを取ったスペースのアクションを行います。コマを取ってそのアクションをパスすることもできます。

 アクションについて

 収穫

農場に家族が一人でもいれば、農夫として収穫を実行することができます。ストックの小麦粉を2つ受け取り、農場ボードの小麦袋置き場に置きます。

ゲームボードに馬、鋤、雄牛、馬などの道具があれば、得られる小麦袋の数が増えます。ちなみに1人のプレイヤーが持てる小麦袋の数は5つまでです。

 子孫

ストックから自分の色の家族を受け取り、農場に置きます。この時、ストックの中で1番小さい数字の家族コマを取ります。

ストックから家族を取る代わりに、アクションボードでゲームボードにある自分の家族をどれでも1人、農場に戻すことができます。

 職人

このアクションでは、5つある職人の建物のうちいずれか1つで、対応するアイテムを1つだけ製造し、アイテムを受け取ります。アイテムの製造のやり方には2つあります。

1つは時間を消費することです。農場から家族を一人取って、使用したい建物におきます。

その建物に記載されている砂時計の数分の時間を消費します。その時間を消費すれば、すぐにアイテムを1つ製造することもできます。建物に置いた家族がその建物に留まっている場合、製造に必要な時間を消費すれば、アイテムを製造することができます。

2つ目は指定された影響力コマ(または小麦袋)を支払うことです。これは家族がその建物にいなくても、屋根に記載されてあるコマを支払えば、アイテムが1つ手にはいります。

 市場

このアクションは市場の日を宣言して、すべてのプレイヤーが参加することができます。市場の日はパスできず、必ず開かれます。

このアクションを選んだプレイヤーが最初に買物客タイルを取ることができます。屋台の前(青い枠のマス)にいる買物客の中から1枚選びます。この買物客は、名声ポイントとなります。

買物客を手にいれるためには、小麦袋や特定のアイテムが必要です。(買物客タイルに記載されています)。支払う必要のあるものを共通ストックに戻し、買物客を手に入れます。

その後のプレイヤーも時計間割に残りの買物客を1枚ずつ取ることができます。ただし、後のプレイヤーは必要なアイテムのほかに緑の影響力コマを1個支払う必要があり、なおかつ時間を1つ消費することが必要です。

これを買物客タイルがなくなるか、プレイヤー全員がパスするかまで時計回りに続けます。これで市場の日が終わり、プレイヤー人数によって、新しい買物客タイルを補充します。この時、行列にいる買物客を先に前に移動し、それから買物客を補充します。

 旅

このアクションでは家族を旅に行かせることができます。旅エリアに家族を置いていなければ、農場から1人、村からいける2つの場所のどちらかに置きます。そして旅にかかる費用をボードに記載された分だけ支払います。それからマーカーを行き先に置き、そこい記載された報酬を受け取ることができます。

すでに家族を旅に送りだしている場合は、2つの選選択肢があります。

1つはもう一人家族を旅に送り出す。(手順は変わりません)

2つ目は、すでに旅に出ている家族を1人、道がつながっている隣の町に進めることができます。この場合、道に記載された旅の費用を支払い、行き先にマーカーを移動させます。そして、行き先に記載された報酬を受け取ります。

この報酬はゲーム中は1箇所に1回のみとなっており、すでにマーカーが置いてある街に、同じプレイヤーの家族がたどり着いても、報酬を受け取ることはできません。

 議会

このアクションは、影響力を議会に行使することができます。やり方は3つの方法があります。

1つは、農場にいる家族を1人、議会のレベル1(左)に置きます。指定されたアイテムを支払い、このレベルの特権(記載されている)を行使することができます。

2つ目は、すでに議会にいる家族を右に1レベル進めることです。指定されたアイテムを支払い、そのレベルかそれ以下のレベルの特権を行使することができます。

3つ目は自分の家族がすでに議会にいる時に、レベルを上げないで特権を使うことができます。そのレベルかそれ以下のレベルの特権を1つ使うことができます。支払いはありません。レベル2以上にいる家族は名声をポイントを得ることができます。

 教会

農場から家族を1人、黒い袋にいれます。これには、茶色の影響力コマを1個支払うか、時間を3つ消費することが必要です。黒い袋に入れた家族はミサのときに引いて、教会に戻されます。(下記、ミサ参照)

 井戸

手番のアクションペースのコマを取らずに、同じ色の影響力コマを3個支払うことで、どれか1つの好きなアクションをを実行することができます。

ラウンド終了

アクションペースにある最後のコマを取ったら、通常通りのアクションを行い、ラウンド終了となり、その後にミサを行います。

 ミサ

ミサはまず最初に黒い袋の中の家族コマと黒の修道士をよく混ぜます。そして、袋からちょうど4つのコマを引きます。この時スタートプレイヤーから時計周りに、各プレイヤーは袋の中を見て、自分の家族のコマを取り出すことができます。

そして、取り出した家族コマ1つにつき、コイン1枚を支払います。袋から合計4つのコマを引いたら、引くのをやめます。袋からコインを腹って取り出したコマの合計数が4個未満の場合は、合計が4個になるまで袋からランダムに引きます。引いたコマが4個になったら、黒の修道士を全て袋に戻します。袋の中に残っている家族コマはそのままです。

袋から4つコマを引いた後、教会にいる家族の地位を引き上げることができます。家族の地位を引き上げるにはボードに記載された小麦袋をストックに支払うことが必要です。小麦袋があれば、何人でも何段階でも地位を上げることが可能です。

次に教会での家族が最多数のプレイヤーは、すぐに2名声ポイントを受け取る事ができます。

 次のラウンドの開始

「スタートプレイヤー」マーカーを取ったプレイヤーがいれば、そのプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーです。そうでなければ、前のスタートプレイヤーがそのままスタートプレイヤーになります。次のラウンドは再び、緑の袋にコマをいれ、アクションペースに配置するところから始まります。

 家族の死去について

時間を消費し、砂時計のマスを1週したら最年長の家族が1人死去します。

時間を消費したアクションを行ってから、手番の最後にどの家族を死去するか選択します。死去するのは最も数字の小さい家族であり、ゲームボードか農場ボードにいる家族です。複数いる場合は、その中から1人を選びます。

死去した家族のコマは2つの場所どちらかに置きます。

1つはゲームボードの右下にある村の歴史に置く場合です。

これは、選んだ死去する家族コマが最期に就いていた職業によって、置く事ができます。色ごとに職業がきめられており、対応している場所が開いていなければ、そこに死去した家族コマを置くことはできません。もし、村の歴史に置くことができた場合は、名声ポイントになります。

2つ目は、共同墓地です。

最期についていた職業に対応する場所がもう空いていなければ、教会わきの共同墓地におきます。名声ポイントは得られません。

 ゲーム終了

ゲームは以下の2つのことが起きれば、終了となります。

それは、村の歴史が全て埋まるか、共同墓地が全て埋まるか、です。

どちらの墓地でも、最後の場所に自分の家族コマを置いたプレイヤーはもう手番がありませんが、他のプレイヤーは時計回りにもう1アクションを行うことができます。

全員が最後のアクションを行ったら、最後のミサを行い、その後で最終決算となります。

最終決算で、ゲーム中に得られた名声ポイントを合計して、最も合計名声ポイントが高かったプレイヤーの勝利です。

 感想:壮大なスケールのボードゲーム

村の人生の名の通りに、世代を超えて村を発展させていくのはなんともいえないスケールの大きさです。村の家族をどのような仕事につかせるのか、考えていくのは人生ゲームを拡大したかのようで非常に面白いです。

さらに、面白いところは家族の死去があるところであり、少し悲しくなるところでもあります。しかし、勝つためには早めに墓地に送ることもあるので、そこもまた可笑しなところです。

名声ポイントを競うゲームではありますが、雰囲気がかなり良いゲームですので、ガチガチに競争するというよりも、和やかな雰囲気でゲームが進んでいくことが多いです。

なんでもかんでも自由に家族コマを動かせるわけではないので、そこもまたこのゲームの面白いところだと思います。

 まとめ

村の人生は壮大なボードゲームで、慣れるまでに少し時間がかかってしまうかもしれませんが、雰囲気もよく、色々なアクションで戦略が考えられるので、奥が深いゲームとなっています。

コマの管理やどのコマに働いてもらうのかを考えていくゲームの中でも比較的とっつきやすいゲームだと思います。

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