突然、封印されていた悪魔の僚属たちが蠢き始めました。このままでは悪魔の僚属達によって、世界がめちゃくちゃにされてしまいます。
プレイヤーであるあなたは悪魔を倒せる悪魔バスターたちです。悪魔バスターたちは世界のために協力し合って悪魔の僚属たちを倒さねばなりません。悪魔の僚属は無敵ですが、悪魔バスターの結界の中では倒すことができます。
結界の中にうまく悪魔の僚属を誘い込み、1匹でも多くの悪魔の僚属を倒しましょう。
基本情報
プレイ人数:1人〜5人
プレイ時間:15分〜20分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:シュテファン・ベンドルフ
「ザ・ゲーム」どんなゲーム?
「ザ・ゲーム」は数字を用いた協力型のカードゲームです。
プレイヤーはカードに記された数字を昇順・降順で並べていきます。「2〜99」までのカードがあり、出来る限りの枚数をプレイヤー同士で協力して並べなければなりません。
「ザ・ゲーム」は協力型のボードゲームです。よって全員勝利するか、全員敗北するかのゲームとなります。特定のプレイヤー1人が勝利することはありません。
ゲームの遊び方
「ザ・ゲーム」で敵となる悪魔の僚属は無敵ですが、悪魔バスターたちが容易した結界の中では弱体化します。そのため、悪魔の僚属は結界の中なら簡単に倒すことが可能です。
悪魔の僚属たちは数字が割り振られており、その数字順におびき寄せる必要があります。
うまく悪魔の僚属たちを数字順番におびき寄せましょう。
ゲームの準備
・結界カードを縦一列に並べます。
・従属カードを一纏めにして、よくシャッフルし各プレイヤーに、手札となる規定の枚数のカードを配布。(1人→8枚 2人→7枚 3人〜5人→6枚)
・残った僚属カードは結界カードの脇においておき、山札としてゲーム中使用します。
・適当な方法で先番を決める。
ゲームの流れ
「ザ・ゲーム」では、プレイヤーの手番が終了したら時計回りに手番が回ってきます。
手番プレイヤーは以下のアクションを行いましょう。
- 手札からカードを、4つの結界カードの隣に1枚場に出す
- 場に出した分のカードを山札から1枚引き、手札を補充する
以上となります。
簡単ですが、手札のカードを出す時にはルールがいくつかありますので、解説しますね。
手札のカードを場に出す時のルール
手札のカードを場に出す時は、いくつかルールがあります。
・昇順結界カードの僚属カード置き場は、「1→99」の順番で僚属カードを出さなければならない。
例:昇順結界カードの場の僚属カード置き場では、「34」の数字の後に「40」を置く。「40」の後に「34」は置くことが出来ません。
・降順結界カードの僚属カード置き場は、「100→1」の順番で僚属カードを出さなければならない。
例:降順結界カードの場の僚属カード置き場では、「89」の数字の後に「85」を置く。「85」から「89」を置くことは出来ません。
上記の2つのルールでは、昇順・降順であれば間の数字は飛ばしても構いません。しかし、昇順・降順の流れは必ず守りましょう。
・僚属カードの山札がまだ残っている場合、手番プレイヤーは必ず2枚以上カードを場に出す。
僚属カードの山札が残っている場合は、手番ごとにプレイヤーは手札から僚属カードを2枚以上場に出さなければなりません。
2枚以上出せない場合、その時点でゲームは終了となってしまいます。
僚属カードの山札が亡くなった場合は、手札補充は必要ありません。しかし、その後は手番中に出す僚属カードは1枚だけでも構わなくなります。
・手札の僚属カードは1枚ずつ出すこと。
手札の僚属カードは1枚ずつ出しましょう。2枚一気に場に出すことは禁止です。
しかし、手札補充は1枚ずつではありません。
手札補充は手番終了前に出したカードの枚数分のみ山札から手札に加えます。
以上が僚属カードを場に出す時の、基本的なルールです。
特別ルールについて
「ザ・ゲーム」にはさらに特別なルールがあります。
この特別ルールがゲームを攻略するための、大きな鍵です。
どの結界に置かれる僚属カードはどれも、昇順か降順の流れに添って置かれていきます。
しかし、例外として特別ルールがあります。特別ルールの内容は以下の通りです。
・昇順結界の場合
今一番上に置かれている、僚属カードの数字でちょうど「10」少ない数字のカードを置くことが可能です。
例:昇順結界カードの隣のカード置き場に、僚属カード「72」が置かれています。昇順結界なので、通常なら「72」以上のカードを出さなければいけませんが、例外で「10」小さい数字「62」を置くことが可能です。
・降順結界の場合
今一番上に置かれている、僚属カードの数字でちょうど「10」大きい数字のカードを置くことが可能です。
例:降順結界カードの隣のカード置き場に、僚属カード「32」が置かれています。降順結界なので、通常なら「32」以下のカードを出さなければいけませんが、例外で「10」大きい「42」を置くことが可能です。
特別ルールでは、手番中何回でも利用できます。
ゲーム展開を有利にする手なので、積極的に狙っていきましょう。
コミュニケーションについて
「ザ・ゲーム」は参加プレイヤー全員で協力し合う、協力型ボードゲームです。
協力には当然コミュニケーションが必要になってきます。ですが、このゲームのコミュニケーションには制限があります。
その制限とは「明確な数字がわかる、推測できるコミュニケーションはとってはいけない」です。
例えば、「次の手番で20を出す」や「次の手番で特別ルールを利用する」などは、明確な数字が他のプレイヤーに伝わってしまうので、禁止となります。
しかし、「そこの結界にはカードを置かないでほしい」、「大きく数字を飛ばさないでほしい」は明確な数字が判断できず、推測もできないので問題ないです。
ゲームをクリアするためにも、注意してコミュニケーションをとりましょう。
ゲームの終了
ゲームの終了は以下の状態になった時です。
「いずれかのプレイヤーが手番中に2枚以上僚属カードを出せなくなった場合」、となります。
僚属カードの山札が尽きて1枚ずつ出すことになった場合は、その1枚のカードが出せなくなった時点でゲームは終了です。
*ゲーム中に山札がなくなり手札も尽きたプレイヤーが出ても、ゲームは続行します。その場合、手札が尽きたプレイヤーは手番を抜かしましょう。
ゲームが終了したら、余っている手札と山札の合計を数えましょう。それらが倒せなかった悪魔の僚属の数となります。
残った僚属カードの枚数の合計が9枚以下なら、プレイヤー全員の勝利です。
もし、残った僚属カードの枚数の合計が10枚以上なら、プレイヤー全員の敗北となります。
拡張ゲーム:オン・ファイアについて
「ザ・ゲーム(第2版)」には、青いカードが6枚あります。
この6枚の青いカードは「ザ・ゲーム」を拡張させるものです。上級者向きなので、ゲームになれたら導入してみてください。
ここでは、6枚の青いカードを使った拡張ゲーム「オン・ファイア」について解説します。
通常の赤い僚属カードから「22」「33」「44」「55」「66」「77」の6枚のカードを抜きます。代わりに「オン・ファイア」用の青い6枚のカードを加えましょう。
もし、青いカードのいずれかを場に出したら、次の手番プレイヤーは出された青いカードの上に1枚以上の「青くないカード」を出さなくてはいけません。
要するに、青いカードが出されたら次の手番プレイヤーは必ず青いカードの上にカードを置き、青いカードが見えなくなるようにするのです。
上記のことが出来なかったら、すぐさまゲームは終了し全員敗北となります。
感想:手軽だが、緊張感を十分に楽しめる協力型ボードゲーム!
協力型ボードゲームは中型以上のボードゲームに多いですが、「ザ・ゲーム」はカードだけで、緊張感を楽しめる手軽なボードゲームです。
ルールを聞いた限りでは、そこまで難しくなさそうと思っていましたが大間違いでした。
手が進んで終盤になるにつれ、出せるカードが減っていき緊張感が漂ってきます。
その緊張感が漂う中で、特別ルールを使用して出せるカードが増えたりすると、「よかったー!」と空気が抜けたような気持ちになったりしますね。あるいは、出そうと思ってたカードが出せなくなって、大きく数字を飛ばすことになり頭を抱えたり。そのようなところが「ザ・ゲーム」の盛り上がるところです。
コミュニケーションに制限がかかっているところもミソですね。
明確な数字はおろか、推測できるものも制限されているので、曖昧なコミュニケーションにならざるを得ません。「ここ置かないで欲しいなぁ」とかをしつこく何度も言ったりします。それでも、自分が予期しないことが起こるのが面白いところ。意外性が常にあります。
「ザ・ゲーム」はカードのみでしっかりと緊張感を味わえ、そしてワイワイ楽しめる協力型ゲームです。初心者でも楽しく遊べます。
ゲームに慣れてきて、通常のルールでクリアできるようになったら、拡張ルールである「オン・ファイア」を導入して難易度を上げて遊ぶこともできます。
さらに、出した数字を見えなくなるように置くようにしたら、より難易度が上がり挑戦しがいのあるゲームにすることも可能です。コミュニケーションなしとかも面白そうですね。
このようにルールを自分たちで拡張したり、追加したりすることも可能ですので、遊ぶ幅も拡げることもできます。
まとめ
「ザ・ゲーム」は、協力型ボードゲームをやったことがない方でも気軽に楽しめるゲームです。上級者なら、拡張ルールをいれたり場にカードを1枚も残さない完全勝利を目指すことも楽しめます。
少人数でも十分に楽しめるので、非常に遊びやすいボードゲームです。協力型ボードゲームを遊んでみたい!という方はぜひ手にとってみてください。