バイソンの群れが川を越えて、インディアンの村に襲い掛かってきました。バイソンの群れから村を守れるのは、酋長と犬の4匹しかいません。
2つの川を超えた先に酋長と犬が守る村があります。2つ目の川をバイソンに超えられる前に酋長と犬はバイソンの進行を阻止しなければなりません。
果たして酋長と犬は村を守れるのでしょうか。それともバイソンに村を荒らされてしまうのでしょうか。
基本情報
プレイ人数:2人
プレイ時間:約30分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:アレックス・ランドルフ
「バイソン将棋」はどんなゲーム?
「バイソン将棋」はボードゲームデザイナーの巨匠の1人、アレックス・ランドルフがデザインしたボードゲームです。ランドルフ氏は大の将棋ファンとも知られ、日本に在住し段位も取得しています。
そんなランドルフ氏がデザインした「バイソン将棋」ですが、将棋と違った点がいくつかあります。
1つは両プレイヤーは同じコマを持っていないこと。
2つ目に攻める側と守る側に別れること。
大きく上げるならこの2点が将棋と違う点です。将棋を少しでも知っている方は非常に遊びやすいと思います。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
ボードゲームを中央に置き、コマを設置しましょう。
バイソン側となるプレイヤーは、バイソンコマを11個川の後ろのマスの1列に並べます。
酋長側のプレイヤーは、バイソンコマとは反対側の川の前に並べます。中央に酋長左右の2コマに犬コマを2個ずつ並べましょう。
下の画像が各コマの初期配置です。▼
ゲームの流れとコマの動かし方
ゲームはバイソン側のプレイヤーが先行となります。
各プレイヤーは自分の手番で、自分の好きなコマを1つ動かしましょう。自分のコマを動かしたら相手の手番となります。
コマの動かし方
①バイソンコマ
バイソンコマの動かし方は前方に1マスのみ移動できます。(将棋のコマなら歩兵の動き)
バイソンコマ特徴
・バイソンコマは川を越えることが可能です。
・動かす先のマスに酋長コマか犬コマがいる場合は、動かせません。
②犬コマ
犬コマは全部で8方向に移動が可能。前後・左右・ななめのすべてに好きなだけ動かすことができます。(将棋のコマなら飛車と角行を組み合わせた動き)
犬コマの特徴
・犬コマを動かす先のマスや、途中のマスにいる他のコマを飛び越えることはできません。
・犬コマは川を越えることができません。(ゲームボードの川の外側1列には動かせない)
③酋長コマ
酋長コマも犬コマと同様に8方向に移動が可能。しかし、動かせる距離は1マスのみです。
(将棋のコマなら王将コマの動き)
酋長コマの特徴
・犬コマ同様、川を越えられない。
・バイソンコマを攻撃できます。酋長コマがバイソンコマのあるマスに移動した時、そのバイソンコマは捕獲されゲームボードから取り除きましょう。
(将棋でいうと、相手のコマを取った場合のこと)
ゲームの終了
次のどれかの場合になると、そのラウンドは終了です。
- バイソンコマが1つでも2つ目の川(相手側の川)を渡ることに成功する
- 酋長コマの攻撃により、すべてのバイソンをゲームボードから取り除く
- 残っているすべてのバイソンコマの前に犬コマを置く
1はバイソン側の勝利です。
2は酋長と犬側の勝利となります。
ラウンドが終わったら、プレイヤーはバイソン側と酋長と犬側の役割を交代します。交代したら新しいラウンドのゲームの開始しましょう。
どちらかのプレイヤーがバイソン側と酋長側の両方で勝利を収めたプレイヤーがゲームの勝利者です。
感想:将棋とはまた違った面白さがあるボードゲーム
「バイソン将棋」は本当に将棋に近いですが、将棋とはまた違った面白さがあるのが魅力的なところです。
バイソン側と酋長側と分かれて両方で勝利しなければなりませんが、両者のコマの動かし方のコツが全く違うという点が面白いと思いました。
バイソン側はうまく数で酋長側をおびき寄せて、1コマでも川を越えたら勝ちです。
反対に酋長側はうまく犬を分散させつつバイソンの進行を阻み、酋長コマでバイソンを攻撃していかなければなりません。
コマの数の多さからバイソン側が有利かと思いきや、自由にコマを動かせる酋長側も侮れません。思ってた以上に両者とも接戦になります。
バイソン側は片方側を攻めながら犬や酋長をおびき寄せ、どうやって反対側や中央で突破するかが鍵です。
酋長側は犬をうまく使い、酋長が効率よくバイソンコマを攻撃。分散させすぎず、集中しすぎずと絶妙な位置づけが重要だと感じました。
熟練者同士なら間違いなく、1手1マスの差で勝負が別れるのでハラハラします。
初心者同士なら、ルールも簡単であり時間もかからないので手軽に楽しく遊ぶことができるのも魅力的です。木製のコマも可愛らしいので親しみやすいですね。
まとめ
「バイソン将棋」は初心者でも楽しめる手軽なボードゲームです。将棋が好きな人、将棋に興味がある人は楽しめるボードゲームだと思います。
やってみると思ったよりも勝つのが難しいゲームだとわかるはずです。バイソン側と酋長側の両方で勝たなければならないので、思ったより時間が長引く可能性もあります。
初心者でも十分に楽しめる親しみやすいボードゲームですので、ぜひ遊んでみてください。