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内通者は誰だ?ボードゲーム「インサイダー・ゲーム」レビュー

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インサイダー・ゲームはコミュニケーションを中心とした推理ゲームです。「はい」か「いいえ」、「わからない」としか答えられない質問をしながら正解の単語を考えていきます。しかし、その単語の答えを知っているインサイダーが一人プレイヤーの中に潜んでおり、そのインサイダーを探し当てるというのがインサイダー・ゲームの本当の目的となります。

基本情報

プレイ人数:4人~8人

プレイ時間:約15分

対象年齢:9歳以上

ゲームデザイナー:佐々木隼

インサイダー・ゲームはどんなゲーム?

インサイダー・ゲームはマスターとインサイダー、庶民という役割に分かれてゲームを行います。お題となる単語はマスターとインサイダーしか知りえません。庶民はお題の単語を質問しながら推理し、インサイダーはうまく庶民を答えに誘導し、なおかつ正体がばれないようにしなければなりません。庶民とマスターはお題の単語を推理するのと同時に、インサイダーが誰かを突き止めましょう。

ゲームの流れ

インサイダー・ゲームは協力パートと対決パートの二つのパートがあります。

協力パートは全員で協力して、お題となる単語を正解することが目的です。この協力パートで失敗すると、マスター、インサイダーを含む全てのプレイヤーの敗北となってしまいます。

対決パートは庶民にまぎれたインサイダーが誰なのか、マスターを含む全員が議論してインサイダーの正体を推理します。対決パートでは、庶民とマスターのチームとインサイダーのどちらかが勝つかの勝負となります。

ゲームの準備

まずはプレイヤーの人数と同じ数の役割カードを各プレイヤーに1枚ずつ配ります。配られた役割カードは他のプレイヤーに見えないように、こっそり自分の役割を確認しましょう。

この時にマスターとインサイダーの役割カードは必ず1枚は含まれるようにします。他のカードは全て庶民カードです。

例:6人で遊ぶ場合は、マスター1枚、インサイダー1枚、庶民4枚となります。

自分の役割を確認したら、マスターの役割の人は自分がマスターだと名乗りあげましょう。マスターがゲームの司会役となります。庶民とインサイダーは名乗り上げてはいけません。役割カードは自分の前に他の人に見られないように伏せておきます。

お題の単語の確認

マスターが名乗りあげたら、マスターがゲームの下記の手順によって、進行を促します。

①全員に目を閉じるようにマスターが指示する。

②マスターがお題カードの束を良くシャッフルし、一番上のカードをめくり、表にします。そのカードを山札のとなりに置きます。

その後に裏になっている山札の一番上のカードの番号を確認します。その番号と隣の表にしたカードに対応している単語が、今回のゲームのお題の単語となります。忘れないようにしっかりと記憶しておきましょう。

③マスターがお題を確認したら、マスター自身も目を閉じ、目を閉じたことを他のプレイヤーに報告します。

④全員が目を閉じた状態のまま、マスターはインサイダー役のプレイヤーに今回のゲームのお題の単語を確認するようにと、指示を出します。インサイダーの役割のプレイヤーは目を開けて、お題の単語の確認をします。マスターは5秒カウントして、終わったらインサイダーに再び目を閉じるように指示を出します。

⑤マスターは再び目を開けて、表になっているお題カードを山札の一番上に戻し、裏面の数字が見えないように、数字の上にマスターの役割カードを置きます。

⑥全員に目を開くようにと指示を出します。これでお題の確認は終了となります。

協力パートの進行

ここまできたらいよいよゲームの開始です。最初は協力パートからになります。

マスターは砂時計をスタートさせます。砂が全て落ちるまでに庶民とインサイダーは、マスターに質問をして、お題の単語を正解させなくてはなりません。失敗したら全員の敗北です。

 マスターへの質問に関するルール

マスターへの質問は自由ですが、マスターは庶民とインサイダーの質問に対して、「はい」か「いいえ」、「わからない」しか答えてはいけません。庶民とインサイダーはそれを踏まえた上で、マスターに質問をしましょう。

質問の例

・質問「それは家の中にあるものですか?」  答え「いいえ」

・「スーパーで買える物ですか?」      答え「わかりません」

・「それは金属ですか?」          答え「はい」

ここでインサイダーは重要な点が一つあります。

インサイダーのプレイヤーはお題の単語をあらかじめ知っているのですが、あまりに早く答えを言ったりすると、自分がインサイダーであることがすぐにばれてしまいます。そうすると次の対決パートであっさり負けてしますので、協力パートでは注意が必要です。

協力パートにおいてインサイダーはうまく庶民にまぎれて、ばれないように質問し、正解に近づいていく必要があります。

 正解するには

例えば、正解であるお題の単語が「風呂」だとしたら、「それは風呂ですか?」という質問がでたら、マスターはその質問に対して、「正解です」と宣言してあげましょう。

砂時計が全て落ちるまでに正解の単語にたどり着けなかったら、全プレイヤーの敗北です。

対決パートの進行

見事お題の単語にたどり着けたら、次は対決パートになります。

マスターは正解がでたらすぐに、砂時計を逆さにします。これは、砂が全て落ち切っていなくても逆さにします。

砂時計の砂が落ちきるまでの時間で、全員で協力パートの問答を振り返り、誰がインサイダーかを全員で推理します。インサイダーはここでもうまく正体を悟られずに、立ち回る必要があります。全員の考えがまとまったら、多数決を始めます。

 正解者裁判

誰がインサイダーか考えがまとまったら、まず問答でお題の単語の正解を言った人がインサイダーかどうかの多数決を取ります。

多数決は挙手制です。マスターを含む全員が投票します。「正解者がインサイダーだと思う人は手を挙げてください。せーの・・・」と、いった具合にやります。

挙手が終わったら正解者は自分の持っている役割カードを表にして、役割を公開します。

正解者が庶民の場合、手を上げた人が過半数だったらインサイダーの勝利です。半数以下だったら次の全体投票に進みます。

正解者がインサイダーだった場合、手を上げた人が過半数だったらインサイダーの敗北となり、マスターと庶民の勝利です。

半数以下の場合はインサイダーが出し抜いたことになりますので、インサイダーの勝利です。

 全体投票

正解者裁判で勝負が決まらなかったら、全体投票となります。

正解者とマスターを含む全員でインサイダーだと思うプレイヤーを一斉に指差しで、投票します。ここで一番多くの指を指されたプレイヤーの役割カードを表にしましょう。

ここで一番多く指を指されたプレイヤーがインサイダーならマスターと庶民の勝利で、インサイダーでないのならインサイダーの一人勝ちです。

 感想:会話が盛り上がる推理ゲーム

インサイダー・ゲームは質問をしながらお題の単語を推理していくのが、メインとなるゲームです。質問していき、答えを推理していくのは楽しいです。しかし、ここでこのゲームのキモであるインサイダーという要因が、ゲームを盛り上げます。

インサイダーの役割を担っているプレイヤーは答えを知りつつも、庶民をうまく答えに誘導していく必要があります。

この誘導がインサイダー・ゲームの一番の面白いところです。インサイダーは露骨に誘導するとすぐにばれてしまいます。しかもこれは制限時間つきなので、あまりうかうかしていられません。この誘導をうまくやっていくのがこのゲームのキモであり、ジレンマだと思います。

庶民もお題の答えを推理していくのはもちろんなのですが、同時にインサイダーの推理も頭の片隅に置いておかなければなりません。誰がどんな発言で、どの発言が正解に近づいたのかを覚えておくのが鍵です。

マスターはその点、お題の単語を推理する必要がないので、インサイダーの推理に全力を尽くすことができます。そう考えるとマスターの意見はかなり貴重で責任重大なものとなると思います。この役割の配分もインサイダー・ゲームの魅力なのではないかと思います。

まとめ

インサイダー・ゲームはゲーム自体の勝敗よりもコミュニケーションや推理が面白いゲームだと思います。推理に関しては単語についてもそうですが、インサイダーを見抜くという点で二重で面白い要素がある面白いゲームです。誘導がうまい人がインサイダー役になると、かなり面白いのではないかなぁと思いました。

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