お手軽に楽しめる”街コロ”というボードゲームをレビューしたいと思います。
上の写真じゃちょっとサイズ感がわかりにくいかもしれませんが、パッケージ(箱)はB5くらいのサイズです。下にカードを並べてみましたのでご参考までに。よくあるフルサイズ系のボードゲームよりも軽量サイズですので、持ち運びにも便利です!
基本情報
プレイ人数:2~4人
対象年齢:7歳以上
プレイ時間:約30分
デザイナー:管沼正夫
発売年:2012年
2015年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネート
拡張セット
”街コロ”は現在(2016年時点)で”街コロ+(プラス)”と”街コロ#(シャープ)”という拡張セットが出ています。
街コロはどんなゲーム?
ゲーム概略
ゲーム名がずばり、そのものを表しています。街+サイコロで”街コロ”ですね(おそらく)。簡単に言うと、サイコロを使って街づくりをしていくというゲームです。
基本的には、毎ターン各プレーヤーに手番が回ってきます。手番プレーヤーはサイコロを振ります。サイコロの出目によっていろいろな効果が発生し、コインを獲得します。そして手持ちのコインを使って1手番に1つだけ施設を建設します。
サイコロの目によって発生する効果ですが、これは自分の街に建設されている施設によって決まります。例えば、自分の街に「麦畑」という施設があるとします。この「麦畑」という施設はサイコロの出目が1のとき、コインを1つ獲得できます。
このように色んな効果のある施設をどんどん建設していって効率よくコインを稼ぎ、さらに自分の街を発展させていく、というのがこのゲームの楽しみ方になります。
また、少し立ち入った内容になりますが、ゲームの途中から振るサイコロを増やすことができます。サイコロを増やして出目を大きくしていくか、これまで建設してきた低い出目施設で粘るか、といった戦略が必要になってきます。
ゲームの目的
あらかじめ指定されたランドマークという種類の施設を誰よりも早く全て建設することです。ランドマークは4種類あり、普通に建設できる施設よりも建設時の必要コインが多いです。ですので、いかに効率よくコインを集められる街づくりができるか、というゲームになります。
施設の種類
施設にはゲーム終了目的であるランドマークを除いて大きく4種類に分類されます。
- 青カード
- 緑カード
- 赤カード
- 紫カード
青カード
誰のサイコロの出目(自分・他のプレイヤー)のときでも効果が発生します(つまりコインがもらえます)。誰の出目でもコインがもらえるので、獲得コイン数は少なめです。
緑カード
自分が振ったサイコロの出目によってのみ効果が発動します。効果発動できる出目の範囲が広かったり、発動時にもらえるコインの数が多かったりします。
赤カード
他のプレイヤーのサイコロの出目によって効果が発動し、サイコロを振ったプレイヤーからコインをもらえます。トラップカードみたいなものですね。
紫カード
自分が振ったサイコロの出目によって効果が発動します。効果はさまざまで、自分の施設と相手の施設を入れ替えたり、任意のプレイヤーからコインを奪ったり、いわゆる妨害カードです。
これらのカードをバランスよく、あるいは特化させて爆発を狙う、といったことを考えながら自分の街を作り上げていきます。
プレイした感想
ゲーム概要見る限り運要素強すぎない?
確かにサイコロの出目による、というかサイコロの出目次第で全てが決まってしまうので運要素は強い方だと言えます。しかしながら、上に挙げたようにカードの種類はあり、どの戦略をとるかでゲームの展開は大きく変わっていきます。
例えば、少し述べましたが、サイコロの数を中盤以降増やすことができます。増やさなくてもOKです。出目7以上で発動する青カード(誰の出目でもコインがもらえる)を集めているプレイヤーがいるとサイコロは2つ振る必要がある街づくりは控えよう、とかそういう戦略もあり、このあたりの方向性を考えるのがとても楽しいです。
どちらかというとボードゲーム初心者向き
ルールがシンプルである点、ある程度サイコロの出目で決まる程よい運要素、30分程度というプレイ時間から、ボードゲーム初心者向きだといえます。街の出来栄えやサイコロの出目でわいわいできる非常に良いゲームです。
ゲーム中に「お前の街畑ばっかりだな笑」「うちの町は飲食店が多くきらびやかやで」のような会話が飛び交います。
さいごに
”街コロ”についてレビューしてみました。
シンプルながら程よい運要素と、自分の街が発展していく様を楽しめるいいゲームです。なによりお手軽なのがいいですね。
これからボードゲームをはじめようという方におすすめする入門用としてや、重量級のゲームばかりだから軽くて気軽に遊べるものをやりたい、という方にぴったりだと思います。
私はやっていないのですが、”街コロマッチ”というアプリ版もあるみたいですね。気が向いたらやってみたいなと思います。