「パンデミック:新たなる試練」は協力ボードゲームの中でも傑作と名高いゲームです。実際に遊んでみるとわかりますが、クリアするのが非常に難しい内容となっています。
初心者の方は一番低い難易度でもクリアできない!という方も多いのではないでしょうか。何回もゲームがクリアできないというにはとても悔しいですよね。
そこでこの記事では「パンデミック:新たなる試練」をクリアするためのコツや戦略を解説します。ぜひ実際のゲームで試して、ゲームクリアを狙ってみてください。
戦略として優先するべきこと
「パンデミック:新たなる野望」の勝利条件は、治療薬を4種類作ることです。治療薬4種類を作ればその時点でゲームクリアなので、あくまで治療薬を作ることに専念していきましょう。
戦略①:まず優先すべきは調査施設の設置
ゲームの勝利条件は治療薬を4個作ることです。そのためには、各色の地域に最低1個ずつの調査施設を作る必要があります。
ゲームの序盤では、スタート地点から遠い色の箇所は都市カードを捨てての移動が一番効率的です。役割カード「作戦エキスパート」があれば、都市カードを使わずに調査基地を設置できます。もしこの「作戦エキスパート」がいれば、フルに活用して調査基地を設置しましょう。
4個以上はあまり作る必要はありませんが、余裕があるなら離れた箇所に調査基地を設置するのもありです。コマの移動が楽になり、病原菌が拡散した時も助っ人として派遣しやすくなります。
戦略②:治療薬を作る都市カードを集める
ある程度ゲームが進むと、手札にカードが溜まっていきます。
この手札のカードはプレイヤー間で必ず情報を共有しましょう。カードの色ごとに各地へコマを移動させていきます。
5枚集まれば治療薬が作れるので、なるべく同じ色のカードを多くもっているプレイヤーにその色の場所に向かわせましょう。
この都市カードをいかに効率よく集めていくのかがゲームクリアの鍵です。病原菌マーカーの拡散具合によって戦略は大きく変わっていきますので、よく相談して効率的に集めていきましょう。
具体的には、誰がどの色を担当しその色の都市カードを集めていくか。どこの都市でカードの受け渡しをしていくか。これらをよく相談してなるべく無駄なくカードを集めていきましょう。
コツ①:最優先で1つ目の治療薬を作るのがおすすめ
1つ目の治療薬が完成すると、後が非常に楽になります。
まずは最優先で1個目の治療薬を作ることを目標にしましょう。
個人的には序盤から各地にコマを散らせて、各色のカードを集めていくのはオススメできません。どうしても手が足りなくなり、にっちもさっちもいかなくなることが多いからです。
そのため、まずは1個の治療薬を集中して作ることをおすすめします。
コツ②:治療薬作りに活躍する役割カードを活用
もし役割カード「科学者」や「研究員」、「通信指令員」がプレイヤー間にいたら能力を積極的に使っていくべきです。
「科学者」は治療薬を作るのに都市カードが5枚必要なところ、4枚の都市カードで作れるので使わない手はないです。
「研究員」は自分がいる都市以外の都市カードを渡すことができます。研究員からしかカードを渡すことができませんが、他のプレイヤーよりも早くカードを渡すことができるのです。「研究員」の役割のプレイヤーの人は積極的にカードを渡す役割に務めましょう。
「通信指令員」は他のプレイヤーのコマを自分の手番で動かすことができます。
この能力をうまく使うと効率的にカードを渡すことが可能です。渡したいカードがあるプレイヤーを渡したい相手のいるコマまで「通信指令員」が移動させ、次のどちらかの手番で渡す。などのことができますので積極的に使っていきましょう。
ゲーム全体で警戒しておくべき注意点とコツ
「パンデミック:新たなる野望」では、ゲームの進行スピードが非常に早いです。
もたもたしているとあっという間に山札のカードが切れたり、感染のアウトブレイクでゲームオーバーになってしまいます。
ゲームオーバーにならないために、ゲーム全体として警戒しておくべき点とコツを覚えておきましょう。
注意点①:一番警戒するべきは「エピデミックカード」
このゲームで一番警戒しなければならないのは、「エピデミックカード」。
エピデミックカードを今まで感染した都市のカードをすべて山札の一番上に戻されてしまいます。すると、今まで感染した都市が数ターン後にまた感染してしまう事態になります。
上記のことで感染が一気に広がり、アウトブレイクが連鎖発生などしてしまうと一気に振りになってしまいますよね。こうなると圧倒的にゲームは不利になります。
そのためエピデミックカードが出現したら、すぐさま病原菌マーカーが3個のところはケアしましょう。
エピデミックカードはゲーム開始前の特殊なシャッフルの性質上、ある程度の周期で登場します。事前に予測が辛うじてできるので、エピデミックカードの登場は警戒しておき、3個の病原菌マーカーを減らしておきましょう。
コツ①:感染拡大を防ぐのに有効な役割カード
エピデミックカードで感染の拡大が予想される箇所には、役割カード「検疫官」や「衛生兵」が有効です。
「検疫官」は自分がいる都市と隣接する都市に病原菌コマが置かれるのを防ぐという強力な効果があります。病原菌マーカーが密集してしまったような箇所には検疫官が非常に有効です。
「衛生兵」は1回で病原菌コマをすべて取り除けるので、感染が拡大したら衛生兵も有効的。どちらも感染拡大のピンチの時に有効活用できます。
注意点②:病原菌マーカーを無理に全部除去しない
意外と重要なのが病原菌マーカーを無理に全部除去しようとしないことです。
初心者がよくやってしまいがちですが、病原菌マーカーを全部除去しようとするとかなりのアクションを消費します。
このゲームは時間が大切なので、なるべくなら治療薬を作るアクションにターンを費やしたいです。
病原菌マーカーが3個あるところはアウトブレイクが発生してしまうのでなるべく早く除去することが必要ですが、1個のところなどは無理に除去する必要はありません。それよりも治療薬を作るカードを誰の手に、どこで集めるかに集中した方が良いです。
このゲームは時間制限があります。
このゲームのタイムリミットは思ったよりもはやく進行するので、基本的には急いで治療薬を作るのに専念した方が良いです。時間がなくてゲームオーバーになるのはこのゲームでは珍しいことではありません。
そのため、病原菌マーカーはアウトブレイクが発生してしまう3個の箇所のみを優先して取り除きましょう。その他はついでに取り除いていくくらいの気持ちで構いません。(エピデミックカードが登場した場合は例外)
病原菌マーカーが3個置かれている都市が隣接していくつかあった場合は、各所1個だけ取り除いてアウトブレイクの連鎖を止めるというのも有効です。
アウトブレイクを発生させなければ、ピンチに陥る可能性は高くないです。
とにかくこのゲームは時間が命。
無理に病原菌マーカーを全部取り除くよりも、治療薬を作るカードを集めることに集中しましょう。
注意点③:役割カードとイベントカードの使い道は常に意識する
ゲーム攻略に大きな力となってくれるのが、役割カードの能力とイベントカードです。
どれも強力なカードのため、うまく使えば一気にゲームを有利に進めることができます。
「役割カード」の能力は一番重要
特に意識するべきなのは「役割カード」の能力です。
役割カードの能力なしにこのゲームをクリアするのはほぼ不可能と言っていいでしょう。イベントカードのように使い切りの能力ではないので、ゲーム中フルに使用していきます。
アウトブレイク対策用の「検疫官」と「衛生兵」
治療薬作りに便利な能力を持つ「作戦エキスパート」と「研究員」、「科学者」、そして「通信指令員」
最後にイベントカードを再利用する「危機管理官」
病原菌マーカーを取り除くのに躍起になっていると、役割カードの能力を使用するのを忘れがちです。常に役割カードの能力を意識して、治療薬を作りましょう。
「イベントカード」はここぞという時に使うべき
イベントカードは「危機管理官」の能力がなければ、1回限り使用できる能力です。
イベントカードは感染防ぐ目的の能力が多いので、感染が拡大した時に使うことを心がけましょう。また、この点からも普段は病原菌マーカーを除去するよりも、治療薬作りのためのカードを集めるのを優先する理由の1つです。
もし「危機管理官」の役割カードがあれば、2回イベントカードを使用することが可能です。この能力があれば、相当感染を遅らせることが可能になるでしょう。
いかにアウトブレイクを防ぎながら、治療薬作りに専念できるか。
それがこのゲームの重要なポイントなのです。
注意点④:よく仲間と相談して、無駄な行動は避ける
最後の注意点はシンプルで、仲間とよく相談してください。
やはり協力ゲームですので仲間との連携はゲームクリアに必要不可欠です。
喧嘩しないで、よく相談してアクションを選んでいく。これがゲームクリアに一番重要です。
後は無駄な行動は極力避けるように心がけましょう。
このゲームは時間が何よりも大事です。いかにアウトブレイクを効率よく防ぎ、治療薬作りに必要な調査基地とカードを集められるかが勝負となります。
そのためには無駄なアクションはできません。常に無駄のないアクションを選ぶことを意識しましょう。
まとめ
「パンデミック:新たなる試練」は協力ゲームの中でも非常に難易度の高いゲームです。必ず勝てるといった方法はおそらくないでしょう。しかし、勝率を上げることはできるはずなので、ぜひ本記事のコツと注意点を意識してみてください。まとめると以下の通りです。
- 役割カードの能力はフルに活かす
- 病原菌マーカーの除去に固執しない
- エピデミックカード出現後のアウトブレイクには要注意
- 治療薬作りに必要な調査基地とカード集めになるべくアクションを割く
- 仲間と喧嘩しない
以上となります。
難しいゲームですが、何度か遊んでいたら必ず標準レベルはクリアできるはずです。ぜひ参考にしてみてゲームクリアを目指してください。