皆さんはトリックテイキングゲームというのをご存知でしょうか。
トリックテイキングゲームは、ボードゲームの世界でもポピュラーなゲームジャンルです。
カードを使ったゲームが多く、コンパクトで短時間で遊べるゲームが多いのが特徴です。
ルール自体も簡単なゲームが多く、初心者でも馴染みやすい、そしてなおかつ奥深い戦略もある魅力的なゲームジャンルになります。
今回はそんなトリックテイキングゲームのオススメボードゲームをご紹介したいと思います。
トリックテイキングゲームとは?
まずはトリックテイキングゲームはどういうものかを簡単にご説明します。
トリックテイキングとは、トリックと呼ばれる小さな勝負を何度も行い、得点を獲得(テイキング)していくというゲームジャンルです。
これは、トランプやタロットなど昔からあるゲームでも採用されているゲームジャンルです。カードゲームでは切っても切れない馴染み深いゲームジャンルとなります。
ボードゲームの中でも、カードを使ったゲームは非常に多いです。必然的にトリックテイキングのボードゲームも数多くあります。
そのため、トリックテイキングはボードゲームの世界でも、ポピュラーなゲームジャンルであり、数多くの名作が存在するのです。
そんな傑作、名作のトリックテイキングゲームのボードゲームをご紹介します。
第10位:ジギルとハイド
プレイ人数:2人
プレイ時間:約30分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:ジオニーウ
2人プレイで遊べるトリックテイキングゲームとなります。2人プレイでありあがら、コンパクトな作りのゲームなので、トリックテイキングを初めて遊ぶ方には、非常に遊びやすいゲーム内容かと思います。
しかし、ルール自体は簡単ではありますが、読み合いが非常に白熱するゲーム内容です。
お互いに10枚のカードを使ってトリックをしていくのですが、お互いに勝利条件が違うので、バチバチの対戦が期待できます。役割を交換して遊ぶのも面白いでしょう。
特殊カードもあるので、最後まで油断できないゲーム内容も面白いです。
シンプルながらもトリックテイキングの魅力が存分に味わえるゲームでしょう。
第9位:シャーデンフロイデ
プレイ人数:3人〜5人
プレイ時間:約20分
対象年齢:10歳以上
ゲームデザイナー:ctr
独特なゲームルールが魅力的なトリックテイキングゲームです。
「シャーデンフロイデ」は、ちょっと変わったトリックテイキングが楽しめます。
だいたいのトリックテイキングゲームでは、トリックで数字が大きいカードを出したプレイヤーが勝者となります。しかし、この「シャーデンフロイデ」では、2番目に大きな数を出したプレイヤーがトリックに勝利します。
つまり、2番目に大きな数になるように、うまく推測しながらゲームを行う必要があります。
最初はどのようにゲームを進めていけば分からないかもしれませんが、ゲームをプレイしていくうちに、コツが分かってくるのがこのゲームの面白いところです。
トリックテイキングは基本的には簡単なルールが多いですが、このように変わったゲームルールがあるところも、魅力的なところです。
第8位:ブードゥープリンス
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:約20分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:ライナー・クニツィア
ボードゲームの代表的ゲームデザイナー、ライナークニツィアが手掛けたトリックテイキングボードゲームです。
ライナークニツィアと言えば、ボードゲームが好きな方なら誰もが知っているほどの有名ゲームデザイナーです。そんなクニツィアが手掛けたゲームの中には、当然トリックテイキングゲームも含まれています。
このゲームも独特なルールがあり、相手にうまく勝たせ、自分がどのタイミングでゲームを抜け出すかが鍵となります。
単純にトリックに勝てばいいだけでなく、弱いカードも計算してわざと負けたりすることが重要です。そしてそれは、相手も同じであることから、駆け引きの要素も必然的に生まれます。
そんな絶妙な心理的駆け引きも楽しめるのが、トリックテイキングゲームの面白さの一つです。
第7位:ペッパー
プレイ人数:3人〜9人
プレイ時間:約45分
対象年齢:10歳以上
ゲームデザイナー:ミヒャエル・キースリング、 ヴォルフガング・クラマー
シンプルながらもトリックテイキングの魅力である駆け引きと戦略がつまったボードゲームです。
プレイヤーはシンプルにカードを1枚ずつ出していき、トリックに負けたプレイヤーがカードを引き取ります。カードにはペッパーカードというものがあり、ゲーム終了時にペッパーカードを持っていると、その色と同じ色のカードの枚数分が減点となります。
そのため、ペッパーカードをいかに終盤で押し付け合うかが、ゲームの肝となります。
終盤になるまでに、自分がペッパーカードを渡せるような状況にしておく。そのために序盤から中盤のトリックをどう戦っていくか。そんなことを考えながらプレイすると面白いと思います。
トリックテイキングはただ出せるカードを出していくだけでなく、戦略的にわざと負けたり、手札の調整を行っていくことが少なくありません。
ペッパーはそんなトリックテイキングの基本的な面白さと、戦略を考える面白さを内包しているボードゲームだと思います。
第6位:トリックテイカーズ
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:約30分
対象年齢:10歳以上
ゲームデザイナー:ヒロケン
日本で発売されたトリックテイキングボードゲームです。
プレイヤーはそれぞれ動物と契約して、その動物の能力を駆使して、トリックを行っていきます。それぞれの動物のキャラクターには、違った勝利条件が記載されています。つまり、各プレイヤーは、それぞれの勝利条件を達成するためにトリックを行っていくのです。
各プレイヤーで使用できる能力も違うので、ちょっとマンガチックなゲーム展開が癖になります。プレイするたびに、他の動物キャラクターが使用できるので、毎回新鮮な気持ちでゲームを楽しむことができるでしょう。
他のトリックテイキングゲームと比べると、勝利条件がプレイヤーごとに異なる、などといったルールのように、異色感を感じるゲーム内容です。しかし、独特でありながらもトリックテイキングの面白い濃厚なゲーム内容だと思います。
動物のキャラクター自体も、とても可愛らしく、つい手にとって遊びたくなってしまうようなボードゲームです。
手に取りやすいトリックテイキングのボードゲームなので、ぜひ遊んでみてください。
第5位:ノコスダイス
プレイ人数:3人〜4人
プレイ時間:約45分〜60分
対象年齢:10歳以上
ゲームデザイナー:松本裕介
トリックテイキングの中でも珍しい、サイコロとカードを使ったボードゲームです。
カラフルなサイコロと素敵なデザインのカードが魅力的ですね。
カードとは別にサイコロがトリックの肝となります。このゲームでは、ビット(賭け)の要素があり、自分がトリックで何回勝利するのかを賭けて、それに合わせるようにトリックをしていかなければなりません。
サイコロをならではの運要素や、最後に残したダイスが切り札となるのも面白いところです。初期に振ったサイコロの目で、ゲーム展開が毎回変わるのも面白い。
トリックテイキングとしては、かなり変わったゲームルールですが、この一風変わったルールが病みつきになってしまいます。
サイコロによる運要素もいい感じにゲームに作用しており、よりトリックテイキングの面白さを引き立てます。
第4位:5本のキュウリ
プレイ人数:2人〜6人
プレイ時間:約25分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:フリードマン・フリーゼ
気軽に遊べるトリックテイキングゲームとなります。
内容はトリックテイキングゲームなのですが、ゲームシステムが変わったところがあり、ちょっと不思議なゲーム体験ができる内容となっています。
「5本のキュウリ」は、トリックに勝つほど不利になっていきます。ただ単に弱いカードを出せば良いというわけではありません。ある程度戦略が求められるゲームとなっています。
ルール自体も簡単なのですが、ジレンマが非常に面白く、適当に遊んでいるだけだと、確実に負けてしまうでしょう。
気軽に遊べるのですが、しっかりとトリックテイキングならではのジレンマと、戦略の奥深さが体験できるゲーム内容となっています。
他のトリックテイキングゲームと比べると、ちょっと変わったゲーム内容ではありますが、アイデアが光るボードゲームです。
非常に遊びやすいトリックテイキングゲームの1つだと思いますので、初心者の方でも安心して遊ぶことができると思います。
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第3位:フォッペン
プレイ人数:4人〜8人
プレイ時間:約15分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:フリードマン・フリーゼ
カジュアルながらもしっかりとトリックテイキングゲームの面白さを体験できる、小型のボードゲームになります。
ガチガチの対戦系ボードゲームというよりは、気軽さを売りにした感じで、みんなでワイワイしながらトリックテイキングを楽しむようなゲームです。
1つ1つのトリックに必ず勝たなければならないわけでなく、最後まで勝負がわからないという、大逆転の可能性も残されているので、ドキドキ感も楽しめるでしょう。
全体的にトリックテイキングゲームは、少し複雑なルールが多いですが、この「フォッペン」は、非常に遊びやすく、ルールも簡単なゲームとなっています。
そのため、トリックテイキングの入門編としてもオススメできるゲームです。
とりあえず簡単でカジュアルなトリックテイキングゲームを楽しみたいという方には、ぴったりなボードゲームだと思います。
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第2位:ザ・クルー 第9惑星の探索
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:約20分
対象年齢:10歳以上
ゲームデザイナー:トーマス・シング
協力型のトリックテイキングゲームです。
比較的最近に発売されたものなので、入手しやすいと思います。
トリックテイキングゲームの中では珍しい、協力型のトリックテイキングゲームであることが売りです。プレイヤーは宇宙飛行士となり、多くのミッションを完遂することがゲームの目的になります。
宇宙空間なので、情報の伝達方法が限られています。そのため、協力ゲームならではの、縛りプレイ感や伝わりそうで伝わらないもどかしさが楽しめるでしょう。
そして、肝心のトリックは、うまく他のプレイヤーを勝たせたりするなどを、他のプレイヤーと協力して行っていかなければなりません。絶妙な難易度なので歯ごたえのあるゲーム体験ができるでしょう。
限られた情報の中、うまくトリックをコントロールして、勝利条件を他のプレイヤー達と協力して、達成していく。「ザ・クルー 第9惑星の探索」は、そんな協力型トリックテイキングゲームです。
2020年のドイツ年間ゲーム大賞「エキスパート部門」を受賞した、大人気ボードゲームとなります。初心者の方からボードゲームに慣れた方まで遊べる、傑作トリックテイキングゲームだと思います。
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第1位:スカルキング
プレイ人数:2人〜8人
プレイ時間:30分〜45分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:ブレント・ベック
長年愛され続けているトリックテイキングゲームです。
トリックテイキングゲームといえば、「スカルキング」!と、言う人も少なくはない、10年近く遊ばている、トリックテイキングゲームの王様的ポジションにいるゲームです。
プレイヤーは与えられたカードで、自分が勝てるであろう回数を予測します。その予測した勝利数に合わせるように、トリックでうまく勝利をして、予想した数と同じ数の勝利を目指します。
つまり、ただ単に勝てばいいというわけでなく、自分の手札を見て、うまく勝利数を調整していかなければいけません。
この調整が非常に絶妙なバランスと駆け引きが面白く、多くのプレイヤー達を虜にした要因だと思います。10年近く前のゲームですが、現代でも新版が発売されたり、新たなルールやカードが追加されて、より奥深いゲームへと進化を遂げています。
「スカルキング」は、トリックテイキングを語る上で欠かせないゲームと言っても過言ではありません。代表的なトリックテイキングゲームを体験したいという方は、この「スカルキング」を手にすることが一番でしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
トリックテイキングゲームは、ボードゲームの中でも人気のゲームジャンルであります。カードを使うゲームが多いので、コンパクトなゲームが多くあり、様々なアイデアが込められたゲームがたくさんあります。
短時間で遊べるゲームもたくさんあるので、ボードゲームが初めてという方でも、気軽に楽しむことができるでしょう。
ぜひ、トリックテイキングでボードゲームを楽しんでください。