あなたは自分の目と感覚を信じられますか。
カードには様々な色が含まれています。その中の特定の色が、全体の何%使用されているか。
あなたはそれを、完全に見た目で判断しなくてはなりません。
一見簡単なように見えますが、非常に微妙な采配が必要になるでしょう。
意外な難しさに、あなたも挑戦してみませんか。
基本情報
プレイ時間:2人〜5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:15分程度
ゲームデザイナー:ヴォルフガンフ・ヴォルーシュ
「イリュージョン」はどんなゲーム?
「イリュージョン」は感覚を頼りにして遊ぶ、軽量級のボードゲームです。
プレイヤーはカードを並べていくのですが、カードには色鮮やかな、絵のようなものが記されています。その絵の中の色が、全体でどれくらい使われいるかを判断します。
このように完全な見た目の感覚で、ゲームが展開される。「イリュージョン」はそんなゲームです。
難しいことは考えなくで良いので、非常にライトなボードゲームと言えるでしょう。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
- 「矢印カード」を12枚を1つにまとめてシャッフルし、山札としてテーブルの端に設置する。
- 「矢印カード」の山札の一番上から、1枚引き、テーブル中央に公開して設置する。
- 「色カード」98枚を1つにまとめてシャッフルし、中央に設置された「矢印カード」の近くに設置する。
- 「色カード」の山札から1枚を一番上から引き、その裏側を全プレイヤーが見えないようにして、中央に設置された「矢印カード」の隣に設置してください。
- じゃんけんなどの適当な方法で、親プレイヤーを決める。
*「色カード」は表面(絵が書いてある方)が見えるように、山札を作ってください。また、決してその裏面はゲーム中のあるフェイズまで、決して覗かないようにしてください。
以上でゲームの準備は終了です。次からはゲームの流れについて解説します。
ゲームの流れ
「イリュージョン」は「ラウンド」を何度も繰り返して進めていくゲームです。
「ラウンド」が開始されたら、親プレイヤーから、時計回りの順でゲームが進行していきます。
その「ラウンド」が終了したら、また新たな「ラウンド」が始まり、ゲームの勝利条件を達成するまで続きます。
手番プレイヤーの手順
- 「色カード」の山札の上から1枚を引く。
- 引いた色カードを、すでに設置されてる色カードの横に並べる。
基本的には上記の手順が終了したら、次のプレイヤーに手番が変わります。
並べる色カードはあるルールがあります。
「色カード」の並べ方
プレイヤーは、それまでの色カードが全て正しい順番になっているのかを考えなくてはなりません。
色カードの並び順は以下の通りです。
- 矢印カードから離れていくにつれ、矢印の色の面積が大きくなっていく。
上記を考えながら、引いた色カードを並べてください。
手番プレイヤーは、自分が並べる色カードを、列のどの位置に配置しても構いません。しかし、すでに並べられている列の順番は変えてはいけません。
自分の感覚で、指定された色(矢印)の色が、引いた色カードと設置された色カードを比べて、判断しましょう。
また、改めてですが、色カードの背面は絶対に見てはいけません。
ダウトについて
各プレイヤーの手番の前に、色カードの並び順が一部でも正しい並び順ではないと考えた場合は、ダウトを宣言することができます。
ダウトした場合は、手番の流れは一旦中断です。
そして並び順をずらさいないように、よく注意して各色カードの裏側を確認してください。
色カードの裏側には、それぞれの色のパーセンテージが記載されています。
そのパーセンテージを参考にして、本当に並び順が正しかったのかを確認しましょう。
*隣り合う色カードが全く同じパーセンテージだった場合は、正しい並び順であると判定してください。
ダウト成功の場合
色カードの並び順を確認した結果、正しくない並び順であった場合は、ダウト成功です。
ダウトを宣言したプレイヤーは、そのラウンドの矢印カードを1枚受け取ってください。
ダウト失敗の場合
色カードの並び順を確認した結果、正しい並び順であった場合は、ダウト失敗です。
その場合は、ダウトを宣言したプレイヤーの直前の手番プレイヤーが、そのラウンドの矢印カードを1枚受け取ってください。
新しいラウンドの開始
ダウト判定が終了したら、新しいラウンドを始める準備を行います。
準備は以下の通りです。
- 場に設置されたすべてのカードを捨てる
- 新たな矢印カードを山札から1枚引き、テーブル中央に公開する。
- 以前のラウンドで矢印カードを受け取ったプレイヤーが親プレイヤーとなる。
あとは通常通りにゲームを進めてください。
ゲームの終了
上記のようにラウンドを繰り返して、最初にいずれかのプレイヤーが、3枚の矢印カードを手にしたプレイヤーが勝者になります。
ゲームの感想
軽量級で非常にラフなゲームですが、他のボードゲームにはあまり見られないアイデアを持ったゲームでした。単純ですが、やってみると意外と難しいです。目の錯覚的なものが多く、トリックアートを見ているかのような感覚もあります。
完全に感覚の問題なので、競技性は落ちますが、手軽に遊べるという点では非常に良いと思います。
どちらかというと、友達や家族とワイワイ楽しむパーティ系ボードゲームです。
手札も持つ必要がないので、非常にコンパクトに遊べるというのも利点だと思います。小さいこどもでも楽しく遊べると思うので、家族で遊ぶのが一番オススメです。
まとめ
いかがでしょうか。
「イリュージョン」は、他のボードゲームには見られない、目の感覚だけを頼りに遊ぶゲームでした。ルールも簡単で、コンパクトに遊べるため、ボードゲーム初心者でも家族でも気軽に遊べるでしょう。
ですが、簡単ではない。そんな新感覚のボードゲームですので、ぜひ皆さんも遊んでみてください。