ペンギンたちのパーティの目的はペンギンのピラミッドをつくることです。自分のペンギンをできるだけ多くピラミッドに乗せていきましょう。乗れなかったらシャチのいる海に落ちてしまいます。ペンギンパーティはできるだけ自分のペンギンを落とさないようにするボードゲームです。
基本情報
プレイ人数:2人~6人
プレイ時間:約15分
対象年齢:6歳以上
ゲームデザイナー:ライナー・クニツィア
「ペンギンパーティ」はどんなゲーム?
「ペンギンパーティ」はカードを使ってピラミッドを作っていくゲームです。ルールが簡単ながらもクニツィアらしい悩ましいどころが多いゲームとなっています。また、1回のプレイ時間が短いですが、思わずもう1回と言いたくなるような中毒性もあります。とてもシンプルで手軽なゲームですのでボードゲーム初心者にもオススメです。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
ペンギンカードを全部シャッフルし、全員に同じ枚数の数のカードを配ります。5人で遊ぶときはカードが1枚余ってしまいますが、余ったカードは表にして中央に置いておきましょう。
シャチのチップはまとめて別のところに置いておきます。
ゲームの流れ
適当な方法で先番を決めたら、最初の手番プレイヤーから時計回り順に進んでいきます。
手番プレイヤーは手札からカードを1枚場に出し、ピラミッドを作っていきましょう。
ピラミッドの作り方
ピラミッドは8段作ることが可能です。1番下となる段は全部で8枚のカードを置く事ができ、1段上がるごとに置けるカードは1枚ずつ減っていきます。(例:7段目は7枚、6段目は6枚まで)
ゲームで最初の手番プレイヤーが一番下の段の1枚目のカードとなります。(5人プレイの時は余ったカードが一番最初のカードとなります)
1枚目のカードが置かれたら、2枚目からは以下のルールを守りながらカードを置いておかなければなりません。
①一番下のカードにカードを置く場合、段の左端か右端に置く必要があります。すでに規定の枚数のカードが並べられている場合はその段にはカードは置けません。
②下から2段目からは、下の段の2枚のカードの間の上にカードを置きます。この時、新たに置くカードは、下の段と接している2枚のカードのうちどちらかと同じ色のカードを置かなければいけません。これは下の段が完全に埋まる前でも置く事が可能です。
これらのルールを守りながらカードのピラミッドを作っていきます。
実際にピラミッドを作っている状態▼
脱落条件
自分の手番が回ってきた時に、出せるカードが手札に無かったら脱落となります。脱落すると手元に残ったペンギンはすべて海に落ちてしまいます。
脱落時に残った手札の枚数分のシャチチップを受け取りましょう。残ったカードは自分の手元に伏せて置いておきます。
*脱落することなく、すべての手札を使い切ったらボーナスとして手持ちのシャチチップを2枚返却することができます。
ゲーム終了
全プレイヤーが脱落するか手札をすべて使い切ったら1ゲームは終了となります。最後に残ったプレイヤーが連続でカードを置いていくというケースもあり得ますので、全プレイヤーがカードを置けなくなるまでゲームは続けましょう。
1回のゲームが終わったら、次のゲームの準備が必要です。
受け取ったシャチチップはそのままいしておき、カードをすべて回収します。最初と同じようにカードをシャッフルし、同じ枚数をプレイヤーに配布します。
ゲームは参加したプレイヤーの人数分です。
勝敗について
最後のゲームが終了した時に、所持しているシャチチップの枚数が一番少ないプレイヤーが勝者となります。同点の場合は引き分けになりますが、勝負がつくまでゲームを続けることも可能です。
感想:簡単だけど悩ましい場面が多い!
ルールは一度聞けばすぐに理解できるくらいに簡単です。最初にルールを聞いたときは、「えっ、これだけ?」となりました。
しかし、実際に遊んでみるとクニツィアらしい頭を悩ませるジレンマを体験することができます。しかも結構えげつないゲームになることもありました。
手札によりますが、相手に自分がだそうと思っていたカードの置き場を潰されることも珍しくありません。ですが、自分も相手のカードの置き場を潰そうとしてたら、いつの間にか相手に自分のカード置き場を潰されてしまう。なんてこともありました。いかに効率よくペンギンを置いていくかですが、置ける場所を増やすか減らすかを選んでいくことにジレンマを感じます。なかなか性格がでるゲームだと思いますね。
ルールが簡単なので子供まで楽しめますし、イラストも可愛らしいものが多いです。さくっと気軽に遊ぶにはもってこいのボードゲームかと思います。
まとめ
「ペンギンパーティ」はボードゲームの中でもとても簡単な部類に入るゲームです。しかし、クニツィアのゲームらしく悩ましいジレンマをしっかりと内包されていますので、思っていた以上にはまるゲームだと思います。思わず「もう一回」!と言わせるようなゲームは、クニツィアらしいと感じますね。