「ニムト」は数字とカードを使ったカードゲームです。ルールは簡単ですが、やってみるとかなり頭を使うと思います。プレイ人数も幅広く、盛り上がりもするドイツの傑作ボードゲームです。値段も手ごろで初心者にも遊びやすいボードゲームです。
基本情報
プレイ人数:2人~10人
プレイ時間:約20分
対象年齢:8歳以上
ゲームデザイナー:ヴォルフガング・クラマー
「ニムト」はどんなゲーム?
「ニムト」は牛が描かれたカードをプレイヤー同士で押し付けあうという変わったカードゲームですが、ルール自体はいたってシンプルです。基本的には数字を扱うゲームなので、論理的な考えが必要かと思われますが、運も駆け引き要素もあります。誰でも楽しく遊べる傑作ボードゲームです。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
すべてのカードをよく混ぜて、裏向きにしたまま各プレイヤーに10枚のカードを配ります。そして、中央の場に4枚のカードを縦一列に並べます。余ったカードはゲームでは使用しませんので、端に置いて置きましょう。
ゲームの流れ
まず最初に、すべてのプレイヤーは最初に自分の手札からカードを1枚選び、裏向きのまま場に置きます。全員のカードが出揃ったら、一斉に出したカードを表向きにします。表にしたカードの中から最も数字が小さいカードを出したプレイヤーから順に処理を行います。
表にしたカードを場の縦一列の横に付け足していきます。付けたし方は、出したカードより小さく、一番数字の近いカードの横に並べます。
出したカードの数字がどの列の最後尾のカードよりも小さく、付け足す事ができない場合があります。その場合は任意の1列を引き取って、新たにその列の先頭のカードとして出したカードを並べます。この時に、引き取る列に何枚のカードが並んでいても構いません。
付け足すカードの列は、出したカードより小さく、一番近い数字の列のカードが最後尾になっている列です。
例:左側が列が作られているカードで、右側の4枚のカードが出したカードとします。
出したカードで一番小さい数字は「42」なので、「42」を出したプレイヤーから処理を始めます。「42」より小さく、一番近い数字の列の最後尾は「40」となります。よって、「42」は「40」の隣に置きます。
その後に次に小さな数字である「57」のカードを処理します。「57」は、さっき置いた「42」が一番近い数字なので「57」は「42」の隣に置きます。
このようにしてカードを処理していきます。
各列には5枚までしか並べることしかできません。もし、付け足したカードが列の6枚目となってしまった場合は、それまでに並べられていた列の5枚のカードを6枚目のカードを置いたプレイヤーが引き取ります。ここで引き取ったカードは手札にはならず、自分の前に置いておきます。
そして、6枚目に出したカードを新たにその列の先頭のカードとして置きます。
以上のことを手札が尽きるまで続けます。10回行うと1ラウンド終了となります。
ゲームの終了
ゲーム中に引き取ったカードの牛マークの数の合計が失点となります。
合計の失点数が一番少ないプレイヤーが勝者となります。
また、何ラウンドかプレイして、誰かが66点を超えたらゲームの終了となります。その時点で失点数の合計を計算し、一番少ないプレイヤーが勝者となります。
感想:コスパ良し、バランス良し、面白さ良しの傑作カードゲーム!
「これぞ、カードゲームの傑作の一つ!」って感じのボードゲームです。実際に20年以上前のゲームなのに、未だに人気を誇るカードゲームです。
持ち運ぶにも手軽だし、プレイ人数が2人〜10人と幅広く、短時間で遊べるというコスパの良さも魅力です。
それ以上にゲームとしても面白いです。カードの出し方が悩ましく、大きな数字がきても小さな数字がきても頭を捻ることは必須です。論理的な思考も要求されます。
論理的な要素だけでなく、運要素もありますし、駆け引きの要素もあるのでとてもうまくいく時もあれば、大きく失敗してしまうこともあります。ですが、そこがまたドキドキして楽しいです。
バリエーションルールもたくさんありますので、スタンダードのルールに慣れてきたら導入してみるのも面白いです。既存のルールに飽きてきたら、好みに合わせてアレンジしていくのもいいです。
戦略的かつスリリングなゲームで、なおかつコスパ最強のボードゲームだと思います。買っておいてまず損はしないボードゲームでしょう。
まとめ
「ニムト」はボードゲームが好きなら1度はプレイした方がいいゲームですし、初心者の方にも自信をもってオススメできるボードゲームです。また、論理的な思考も要求されるゲームでもありますので、子供の教育にも良いゲームだと思います。「ボードゲームでカードを使うゲームで何がオススメ?」と聞かれたら、必ず名前が挙がるゲームの1つです。20年以上の歴史を誇る傑作ゲームをぜひ楽しんでみてください。