時は日本の戦国時代ー。天皇家の影響力は弱まり、各地で武将たちが戦を行っていました。
プレイヤーは戦国時代の武将となり、武門を再結集し日本を統一するために諸大名の城を攻め落とさなくてはなりません。他のプレイヤーよりも先に多くの城を攻め落とし、統一を目指しましょう。
基本情報
プレイ人数:2人〜6人
プレイ時間:15分〜30分
対象年齢:14歳以上
ゲームデザイナー:ライナー・クニツィア
「戦国時代」はどんなゲーム?
「戦国時代」はダイスを使って、城を落として得点を獲得していくシンプルなダイスゲームです。
ダイスの出た目でゲームの勝敗が左右されるために、運要素が強いゲームとなっています。しかし、ルール自体は非常に簡単で遊びやすいです。
日本の歴史を題材にした和風のボードゲームなので、他のボードゲームとは、ちょっと違った雰囲気を楽しめると思います。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
- 全ての城カードを全プレイヤーが見えるように中央に並べます。城カードは色ごとに分けて表にして並べましょう。
- 特殊ダイスを特定の場所にまとめて置いておきます。
- 適当な方法でスタートプレイヤーを決めましょう。
ゲームの流れ
ゲームはスタートプレイヤーから時計回りに進行します。
手番プレイヤーとなった方は、特殊ダイスを振って城の落城を目指しましょう。中央に並べられた城が全て落城したらゲームは終了です。
特殊ダイスを振る
手番プレイヤーはまず最初に、7個の特殊ダイスを受け取り全てのダイスをを振りましょう。
ダイスを振り終わった後に、プレイヤーは「城攻め」を始めるか、ダイスを振り直すかを選択します。
①ダイスを振り直す場合
ダイスを振り直す場合は、前回振ったダイスの個数を1個減らして振る必要があります。減らしたダイスはその手番で使用することはできません。
例えば最初に7個のダイスを振って、その時ダイスの振り直しを選んだ場合は、6個のダイスを振ることになります。
またダイスを振り終わったら、再度「城攻め」を始めるか、ダイスを振り直すかを選択しましょう。
②「城攻め」を始める場合
「城攻め」は、目標にした城カードのの戦列ボックスを全て潰すことで、城を落とすことができます。
「城攻め」を選択した場合は、まず目標とする城カードを1枚選びましょう。そして、振ったダイスの目で選択した城カードの戦列ボックスのひとつを潰さなくてはなりません。この時、戦列ボックスを潰すことができないようなら、「城攻め」をすることは不可能です。
戦列ボックスの1つを潰したら、再度ダイスを振って同じ城の戦列ボックスを潰すか、振るダイスの個数を1個減らしてダイスを振り直すか選択します。
以上を繰り返し、選択した城カードのすべての戦列ボックスが潰して城を落とすか、または手持ちのダイスが無くなった時点で手番は終了です。
手番が終了したら、時計回りの順番で次の手番プレイヤーに7個のダイスを渡します。
戦列ボックスの潰し方
城カードの戦列ボックスを潰すには、振ったダイスの目から選択した城カードの戦列ボックスのシンボルと同じものを選びます。そして、そのシンボルの出目のダイスを戦列ボックスの上に載せなくてはなりません。
*1回で潰せる戦列ボックスはひとつだけですが、城カードに記載されている戦列ボックスをどの順番で潰すかは手番プレイヤーが選択できます。また、最初に選んだ城カード以外の他の城カードの戦列ボックスを潰すことはできません。
特殊な戦列ボックスについて
戦列ボックスを潰すには特殊な場合がいくつかあります。ここでは、その特殊なパターンになる戦列ボックスの潰し方を解説しますね。
・2個のシンボルをもつ戦列ボックスがある場合
戦列ボックスには、2個のシンボルをもつものがあります。この場合、その戦列ボックスを潰すには、それぞれのシンボルに一致するダイスの目2個を同時に載せなければなりません。
・足軽シンボルのある戦列ボックスがある場合
足軽シンボルとは、枠が長方形で刀と数字が記載されている戦列ボックスです。
この戦列ボックスを潰すには、ダイスの足軽の出目が複数必要になります。出目にある刀の合計数が戦列ボックスに記載された数字以上揃えることで、足軽の戦列ボックス潰すこと可能です。
・「特別戦列ボックス」について
城カードには左上に描かれている「特別戦列ボックス」というものがあります。
「特別戦列ボックス」は、まだ誰も落としていない城を攻める場合には、無視して問題ありません。しかし、すでに他のプレイヤーによって落とされている城には、「特別戦列ボックス」が関係します。
すでに他のプレイヤーに落とされた城を攻める場合は、「特別戦列ボックス」も戦列ボックスの1つとして数え、ダイスの出目で潰さなくてはなりません。つまり、他のプレイヤーによって落とされた城を落とす場合は、通常の戦列ボックスに加え、特別戦列ボックスも潰す必要があります。
②城を落としたら
城カードに描かれている戦列ボックスを全て潰したら、その城を落としたことになります。
落とした城は表のままで、中央から自分の手元に置いておきましょう。
手元に移った城カードは、ゲーム終了時に自分の最終ポイントになります。
大名の征服について
それぞれの城カードはいずれかの大名に属されており、家紋とカードの色で表されいます。
大名を征服したら、その大名の城カードを全て裏返しにして、裏面に数字(最終ポイント)が描かれているカードを一番上にして積み重ねましょう。この裏返ったカードは、城攻めの目標にすることはできません。
ゲームの終了
テーブルの中央に置かれている城カードが、全て中央からなくなったら、その時点でゲーム終了です。各プレイヤーは自分の最終ポイントを計算しましょう。
通常は手元にある城カードの表に描かれている数字を合計しますが、大名の征服で裏返しにして積まれたカードは、裏面に描かれている数字を合計します。
合計点が一番大きいプレイヤーが勝者です。同点の場合は、落とした城カードの枚数が一番多いプレイヤーが勝利となります。それでも同点なら、征服した大名が一番多いプレイヤーが勝者です。
感想:手軽に遊べて、盛り上がるダイスゲーム!
「戦国時代」はダイスゲームなので、運の要素が強いですが、パーティなどで大いに盛り上がります。ルールが非常に簡単なので、初めての人でもすぐに遊ぶことが出来て導入も容易です。
似たようなボードゲームでは「キングオブトーキョー」がありますが、「戦国時代」は「キングオブトーキョー」よりも簡単に遊べますので、息抜きにもちょうどいいダイスゲームかなと思います。
実際にゲームを遊んでみるとわかりますが、意外と決着がつきにくいです。すぐに終わるかと思ったら、最後までどうなるか分からない面白さがありました。
なぜ中々決着がつきにくいかというと、リードしているプレイヤーは他のプレイヤーに狙われてしまうからです。城カードは大名の征服で裏返しにならない限り、常に狙われてしまうので、リードしているプレイヤーはみんなから集中放火を受けます。
このゲームで勝つには、いち早く大名の征服を行いリードを守りながら他の城を全て落としてしまうことです。
とは言ってもはやりダイスゲームなので運要素が強く、中々思った通りにはなりません。むしろ泥仕合のようになることが多いです。だからこそ先の読めず、意外性のあるゲームになっているので、パーティなどには盛り上がります。
まとめ
「戦国時代」はダイスゲームで運要素が強いですが、先の読めない楽しさや意外性で大いに盛り上がるボードゲームです。ルールも簡単で持ち運びもコンパクトなので、旅行先でも気軽に楽しめます。
誰でも簡単に遊ぶことができるので、気分転換にはもってこいのゲームなのかなと思いました。