自然界は厳しいー。
容赦なくひつじたちに降り注ぐ災害。それでもひつじたちは懸命に繁栄を目指していました。このゲームはひつじ達の繁栄を目指すゲームです。降り注ぐ災害を受け入れながらも、1000匹のひつじを大地にもたらすことがゲームの目的となります。
絶滅せずに、そして敵のひつじたちに負けないように繁栄を目指しましょう。
基本情報
プレイ人数:1人
プレイ時間:約15分
対象年齢:12歳以上
ゲームデザイナー:ポーン(ステッパーズ・ストップ)
「シェティ」はどんなゲーム?
「シェフィ」は珍しい1人用のボードゲームです。数人で一緒に遊ぶものでなく、1人でしか遊べません。ゲームはカードのみを使用しており、感覚的にはパソコンのフリーゲームなどであるトランプのソリティアに近いです。
1匹のひつじから様々な災害を耐え抜いて、ひつじを1000匹まで増やすのが目的となります。イベントカードを使ってなんとかしてひつじを増やしていきましょう。1人用なので暇な時に黙々と自由に遊べるのが魅力的なゲームです。
ゲームの遊び方
ゲームの準備
- 1〜1000までのひつじカードを種類別にまとめ、1列に並べておきます。この時、数字が書かれている面を表にしておきましょう。
- 1の数字が書かれたひつじカードをフィールドに設置します。ちなみに、フィールドには7枚までしかひつじカードを置くことはできません。
- 全てのイベントカードをよくシャッフルし、端の方に山札として負いておきます。その横が使用したイベントカードを捨てるところです。
- イベントカードの山札から5枚のカードを引きます。これが初期手札です。
- 敵ひつじカードをわかりやすい場所に置いておきます。敵ひつじも最初は1匹の状態からスタートです。
ゲームの流れ
ゲームの基本的な流れは以下の通りです。
- 手札から使用するイベントカードを任意に1枚選択する
- 選択したイベントカードの効果を処理する
- 手札が5枚になるまでイベントカードの山札からカードを引く
以上の流れをイベントカードの山札がなくなるまで続けます。
イベントカードの山札がなくなった場合
ゲームを続けていると、やがてイベントカードの山札がなくなります。山札が無くなったら、手札のイベントカードを全て使い切るまでゲームを続けて下さい。手札を残したまま、次のステップに進んではいけません。
山札も手札も無くなったら次の手順を行います。
- 敵のひつじカードを左に90度回転させて、敵ひつじの数を増やす。
- 捨て札に捨てられたイベントカードを全て回収し、よくシャッフルする。そして再び山札にして山札置き場に設置し直します。
- 新たに山札から手札となる5枚のカードを引きます。
以上の手順が終了したら、また基本的なゲームの流れに戻ります。
ゲームの終了
ゲームが終了する時は、3パターンあります。
①1000匹のひつじカードをフィールドに置けた時。
→1000ひつじカードを1枚でも置いた瞬間にプレイヤーの勝利です。
②山札と手札の両方を3回使い切り、敵ひつじが1000になった時
→プレイヤーの敗北です。
③フィールドのひつじを全て失った時
→プレイヤーの敗北です。
細かなルールについて
ゲームを始めると、おそらく細かなルールがわからないところがでてきます。そんな細かなルールについて、いくつか注意事項を上げておきました。参考にしてください。
テキストの違い
「手放す」→ひつじカードを元の種類ごとにまとめてひつじカードの山に返す。
例:「暴落」、「嵐」など
「追放する」→イベントカードをゲームから取り除きます。取り除かれたカードは、そのゲーム中二度と登場することはありません。
例:「対策ひつじ」、「メテオ」など
「捨てる」→イベントカードを捨て札置き場に置きます。山札を再度作る時に、回収されます。
例:「牧羊犬」など
空打ちについて
イベントカードの効果を使用しても何も起こらない場合があります。この場合は、イベントカードは使えないわけではなく、空打ちとなりそのまま捨て札になるのです。
例:「増やせよ」のイベントカードは、「3」のひつじカードをフィールドに出せますが、フィールドに7枚のひつじカードがすでにあった場合でも、「増やせよ」カードは一応使用することができます。その場合、「3」のひつじカードはフィールドには出せませんが、カード自体は使用したことになり、「増やせよ」カードは捨て札となるのです。
他のイベントカードでも上の例のように空打ちすることができるので、ピンチの時には使ってみて下さい。特に自分にとって、マイナスのイベントカードを空打ちでやり過ごせれば、大きなメリットになります。
ゲームに慣れてきたら
「シェフィ」を何度も繰り返し遊んでいくと、段々とゲームをクリアできる確率が上がっていくはずです。そこでずっと1000ひつじを出すのを目的としていたら飽きてしまうので、ゲームになれたらハイスコアを目指して遊んでみて下さい。
ハイスコアを目指す場合は、1000ひつじカードをその場で置いてもゲームは終了せずに続けてみましょう。山札のカードと手札を全て使い切って、なおかつ敵ひつじカードが1000になるまで続けます。それまで出来る限り高得点を稼ぎましょう。
感想:意外とハマる1人用カードゲーム
ボードゲームはやはり、何人か一緒に集まってテーブルを囲んで遊ぶイメージが強いと思います。なかなか1人で遊んでいる姿は想像できませんよね。そのため、最初は1人用のカードゲームって楽しいのだろうか、と思っていましたが、これが意外とハマります。
「シェフィ」は1人用ボードゲームの中でも、かなり気軽に手にとって遊べるボードゲームです。感覚的にはパソコンのフリーゲームとかで入っているソリティアと似たような感覚でした。
最初はどのようにやっていけばいいのか戸惑うと思いますが、何回か遊んでいくとコツと勝ち方が見えてきます。実際に自分が遊んだ時は、敵ひつじが1匹の時に負けちゃったりしていました。遊べば遊ぶほど極められるゲームです。すごい人は1000ひつじを何枚もフィールドに出せるのだとか。
「シェフィ」を攻略するコツは、いかに自分にとってマイナスとなるイベントカードを回避するかです。例えを出すと、フィールドに出したら一発で負けが決まってしまう「シェフィオン」は、真っ先に「対策ひつじ」でゲームから除外するのが吉です。
このようなマイナス要素が強いイベントカードを早めに除去しておかないと、山札が尽きた時ににっちもさっちもいかなくなって、負ける確率が跳ね上がってしまいます。それだけでなく、次回の山札でもまたマイナス要素の強いカードが出て来るので、気が気でありません。そのため、「シェフィオン」をはじめとするマイナスが強いカードをいかに効率よく除去していくかが、このゲームの1つのポイントだと思います。
このように、ゲームを遊んでいくと段々と攻略方法やコツがわかっていくのが、とても楽しいです。一見地味ですが、やってみると意外とはまってしまう。「シェフィ」は、そんな魅力を秘めたボードゲームだと思います。ソリティアに似ていることもあり、非常に馴染みやすい1人用ボードゲームなのではないでしょうか。
まとめ
「シェフィ」はちょっと珍しい1人用ボードゲームですが、意外とハマってしまう魅力的なゲームでした。1人用ボードゲームはちょっと手が出しにくいかもしれませんが、「シェフィ」は気軽に遊べるはずです。
ちょっと息抜き用にアナログゲームを1人で楽しみたいという方は、ぜひ「シェフィ」を手にとって遊んでみて下さい。