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まるでTRPGのようなボードゲーム、「アンドールの伝説」レビュー

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プレイヤーはアンドール王国の勇者となり、ファンタジー世界で冒険を繰り広げます。

TRPGのようなボードゲームで、その壮大な世界を楽しむことができます。TRPG初心者でも安心して楽しめるボードゲームです。

基本情報

プレイ人数:1人~4人

プレイ時間:約90分

対象年齢:10歳以上

ゲームデザイナー:ミヒャエル・メンツェル

アンドールの伝説はどんなゲーム?

プレイヤーは勇者となり、侵略してくる敵から協力して戦い、アンドールの地を守らなければなりません。

このゲームはプレイヤー同士が協力して、アンドールの地を冒険する、協力型ボードゲームです。

ゲームの流れ

このゲームはチュートリアルからはじめることができます。ゲームに慣れる前に一度チュートリアルをプレイすることがお勧めです。

また、このゲームは物語カードというものを読みながら進んでいきます。物語カードを読み進めていくと、新しいルールや追加で準備が必要なものが記載されています。

ゲームは物語カードの指示に従って進行します。それゆえに、細かなルールを最初に全て把握する必要はありません。

よって、ここでは基本的なゲームの流れについて説明します。

 ゲームの準備

まずはゲームボードの準備をします。

ゲームボードの指定された場所に導入タイル、時間マーカー、語り部コマ、格キャラクターのコマを指定された場所に設置します。

次に金貨トークンと物語の山札の束をゲームボード付近に置いておきます。

次に勇者ボードの設置をします。これは、攻撃力や財布、装備品、能力などが記載されているものになります。

攻撃力はゲーム中に指示がある時に増やしたり、減らしたりします。

装備品はゲーム中に入手したものを持ち運ぶことができます。

右下にある意志力はゲーム中に指示があるたびに、意志力が増えたり減ったりするので、指示に合わせてマーカーを動かします。格段の左側にはサイコロが書かれていますが、これはこの勇者が使用できるサイコロの個数となります。

例:意志力が7だと、サイコロを3つ振ることができます。

 ゲームの手順

手番プレイヤーは2つのアクションのうち、1つしか実行できません。

順番は時計周りに進行します。

  移動アクション

チュートリアルではまず最初に移動を体験します。

移動アクションを実行するプレイヤーは、ゲームボードの上のほうにある、時間トラックが使用できる限り、何マスでも移動させることができます。

隣接するマスに移動するたびに、時間トラックの時間マーカーを1マス進めます。

移動することをやめたら、そのプレイヤーの手番は終了です。

移動したマスに導入タイルがありましたら、そのタイルに記載されているものを朗読し、その指示に従います。

 同調アクション

プレイヤーは移動アクションを行う代わりに、同調アクションを実行することもできます。

その場合、単に自分の時間マーカーを、1マス全身させて、手番を終了することができます。つまりは何もしないという意味です。

これがチュートリアルの前半です。

後半は様々なコマやマーカーを用意し、ゲームボードに設置します。

時間トラックについて

時間マーカーが7のマスまで前進させると、その日の行動は終了になります。

手番開始時、アクションを実行できない、しないプレイヤーは、その日を終了したことになり、自分の時間マーカーを時間トラックの数字が書かれている左側の夜明けゾーンに戻します。

その日、最初に夜明けゾーンに時間マーカーを戻したプレイヤーは、翌日最初の手番を実行することおをあらわすために、さらにその時間マーカーを夜明けゾーンの右上にある鳥のマスに配置します。

全勇者がその日を終了し、全時間マーカーが夜明けゾーンにあることを確認したら、翌日の開始となります。

また、夜間ゾーンというものがあります。7までは日中時間ゾーンといい、その7までコマが前進しても、夜間に最大3まで追加でアクションを行うことができます。

その場合、1アクションにつき、意志力がマイナス2となってしまいます。意志力が0ならそのアクションは実行できません。

 夜明けゾーンについて

翌日が開始されたら、夜明けゾーンに描かれている8つのアイコンの効果を左から右へ順番に実行していきます。その後で最初のプレイヤーの手番となります。

 フェイズ1:イベントの解決

イベントの山札から上のカードを1枚とり、読み上げ、その内容を解決します。

 フェイズ2:全てのゴルの前進

ゴルとは敵となる怪物です。

ゲームボード上で最も数字の小さいマスにいるゴルを、最初に前進させます。それから順番に数字が大きいマスにいるゴルを前進させていきます。

前進させるとは、ゲームボードに記載された矢印の先に移動させることです。

 フェイズ3~6:他の怪物の前進

ゴルと同じルールで他の怪物も移動させます。

 フェイズ7:全井戸の回復

グレーの面が表になっている井戸のトークンのうち、同じマスに勇者がいないものを全てひっくり返し、色つきの面にします。(再び飲むことが可能)

 フェイズ9:語り部コマの前進

夜明けのたびに、ゲームボード右側にあるA~Nまで記載されている物語トラック上で、語り部コマを次のアルファベットのマスに移動させます。

これにより物語が進みます。

語り部コマが星マーカーのあるマスに前進するたびに、物語の山札から対応するアルファベットの物語カードを取り、読み上げます。

星マーカーが設置されていないマスのアルファベットに対応する物語カードは、その伝説では存在しません。

このような形で、物語カードの指示に従い、冒険は繰り広げられます。物語カードの指示で疑問に思ったことはルールブックに別に記載されていますので、安心してゲームをプレイすることができます。

 感想:斬新で緻密なゲーム内容

このゲームのすごいところはなんといっても、チュートリアルがあり、それを遊びながらゲームのルールが分かっていくところです。

これは普通のテレビゲームのようなやり方で、ボードゲームでやれるとは思っていませんでした。

また、TRPGというと、なにやら難しいイメージはがありますが、このゲームはゲーム進行に合わせて、ルールが追加されるので、最初に全てのルールを把握する必要がありません。

物語とルール追加を組み合わせてゲームが進行するというのはとても斬新な発想だと思いました。

ゲーム自体もクリアするのがとても難しいものになっていますし、ボリュームもすごいです。なので、クリアした時の達成感はすさまじいものがあります。

ゲーム展開では、イベントも攻撃もサイコロで判定されるので、先が読めなくて毎回違ったゲーム展開になります。1回プレイしただけは物足りない内容となっていますので、何回でも遊びたくなります。

さらには物語カードにはブランクカードがあり、自分で物語を書くこともできます。やり込み向けですが、これもこのゲームのすごいところです。

まとめ

アンドールの伝説は初心者でも遊びやすく、やり込みどころも満載な、超濃厚なゲームとなっています。RPGが好きな人にとっては嵌ること間違いないのではないかと思います。

難易度も高くて、やりがいもあります。最初はルールなどで戸惑うことがあるかもしれませんが、みんなで協力するゲームでもかなりレベルが高いです。

TRPGがはじめての人にもお勧めできるボードゲームですので、ぜひ遊んでみてください。

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